冬の北海道の旅2015













「ちょうど、羊蹄山が見えるから撮影していきますか」
 村長の一声で、冬の名峰の画像をパチリと撮影した。

 冬の羊蹄山は、ほとんどガスに覆われるので、全容を見渡せるのがなかなか珍しい。





『ただいま!』
 5か月ぶりに帰ってまいりました。
「おかえりなさい」
 ユミさんに迎えてもらった。

 それにしても凄い積雪だ。当然だが夏とはまったく違う世界である。

 この日は元旦なので、さすがにミルク工房もお休みであったが、その周辺を歩き回った。

 沖縄の彼も高性能っぽいカメラを持参しながら、あちらこちらと撮影されていた。

 ほどほどの時間に宿に戻る。

「ゴロウさん、夏以外にも来るんだねえ」
 ヘルパーのクロちゃんや函館のシホちゃんとも再会する。どうやらイワオヌプリで滑っていたらしい。というより、クロちゃんとは、冬に会った記憶しかないのだが、まあ、いっか。

 珍しく、筆者が泊まる部屋は大部屋ではなく向かいの3人部屋だった。

 ここで奇跡が起こる。

 今から3年前の夏に羅臼の”とおまわり”という宿でご一緒した方と再会した。彼のニックネームもゴロウさん。紛らわしいので、ゴロウさん2と呼ばせていただこう。彼は女王様と呼ばれる女性の忠実なシモベとして、彼女の道東方面の案内人と化していた。

詳しくはこちらをご覧くだされ!

 ぼくの手前で、座っておられる人物です。

「ゴロウさん、お久しぶりです」
 さらに2年前の冬で同室になったスエヨシくんではないか。

詳しくはこちらをご覧くだされ!

 このリンク先では、スエキチさんと記してしまい失礼しました。後日訂正いたします。

 また今度は昨夏お世話になったミヤビさんや函館のカシマさん(同室)まで登場されて大いに盛り上がってしまった。

 うっ、れっ、しぃねぇ〜(田中邦衛風)

 フフフ、このお正月の役者がついに揃ってまいりましたな(笑)

 こいつは春(元旦という意味で)から縁起がいいぜ!





 この夜(元旦)の飲み会ももちろん大いに盛り上がりました。

 2年前の冬にもお世話になったW氏から、今宵も高級な外国のワインをたくさんご馳走になった。

 W氏は、ずいぶん昔からの常連で、スキーのプロだ。口数は少ないが、とても人情深い感じのする人物である。

「2年前の冬にお会いしたゴロウさんですよね、お久しぶりです」
 奥さんも大変フレンドリーな方である。なんだか嬉しい気分になった。





 村長の冬季ツアーで登った山のお話で、さらに盛り上がった。

 というわけで、ほどほどの時間でオヒラキとなりました。

 改めて3人部屋の配置を窓際から確認すると・・・

 函館の勇者カシマさん、2年前に羅臼で出会ったゴロウさん2、ただのヨッパライのゴロウさんという構成で川の字になって爆睡してました。

 本日のカシマさんの行動は、単独で積丹半島で釣りをしていたそうな。

 すっかり老いぼれたヨッパライのゴロウさんはトイレが近く、深夜未明から明け方にかけて、2回ほどお手洗いにいっていたそうな。

 なんか根本的に違うなあ?

 歳はとりたくないもんですなあ・・・





 正月2日だ。この日はニセコビレッジの1日券を宿で購入した。

 ニセコユナイテッド、つまりニセコの4つのスキー場の全山共通リフト券までは必要としない。筆者は、今シーズン初滑りだし、力量的にもビレッジスキー場のみで充分だ。この日は、スキー初心者というスエヨシくんと下の方で滑っていた。なんでも昨日は、ゴロウさん2とゴンドラで上まで登り、下までの滑走でえらい怖い目に遭ったそうだ。

 災難でしたなあ・・・

 ぼく(ゴロウさん1)となら、かなりユルイ滑降になるんで、ゴンドラで上まで行こうと誘ってみたけれどもかたくなに断わられてしまった。

 筆者は、若い頃に職場のスキーツアーで、横暴なオッサンたちの態度に憤慨して、一時、スキーをやめてしまったことがある。筆者もオッサンになったけれど、今どき、あんなことをしたら、大問題になると思う。

 具体的にいうと、年配者の板のワックスかけの強要。その頃、年配者は、若い者に板の手入れをさせて当然という態度で宴会をしていた。お礼も言わない。大学スキー部の合宿ではない。普通の職場のスキーツアーでこれをやっちまいました。

 これはおかしいとクレームを入れたら生意気だと飲み会で説教される始末だった。具体的な説明もなく生意気だというだけの理屈は筋が通ってないと思う。この事件で、筆者のスキーにかける情熱は一気に醒めた。

 団塊の世代及びそれに近いという人たちのやり方が、どうしてもおもしろくもなんともなくなった。

 数年後、あんなオッサンたちのせいでスキーを止めるのもあまりにもばかばかしいので、つき合い程度では復活した。けど、もうウエーデルがなんちゃらとか、本気になってやるべきスポーツとは思わなくなった。

 これを職業にして飯を食べているわけではないもの。ほどほどに、たしなみ程度にとどめている趣味なのが、ぼくのスキーなんです。若い頃に受けたメンタルなダメージって、結構トラウマになったりするものだ。どっちみち、面倒なことが多いスポーツなので本質的には筆者に合わないかもしれない。

 まあ、筆者的にはスエヨシくんのような穏やかな青年と、楽しくのんびり、多少ヨッパで滑っているぐらいで充分なんです。

 スエヨシくんに斜滑降を教えた。やっぱり若いから呑みこみが早い。彼も自信を得たのか、ゴンドラで頂上から斜度の高いコースも滑降できるようになった。これで、もうたいがいのコースは無難にこなせるだろう。





 ヒルトンのレストランで昼食をとると驚くような高い料金を払うようになる。これは既に2年前に経験済だ。

 というわけで、ザ・グリーンリーフというホテルの売店で1個150円のおにぎり、及びアルコホールを調達した。

 そして、ホテルのラウンジで、スエヨシくんと暫しくつろいだ。なかなか居心地がよい。





 その後、アンビに戻り、村長に”ホテル甘露の湯”という豪華温泉ホテルに連れていっていただく。

 多分、正月だったからと思う。御樽サービスがあり、しっかりとゴチになった。しかし、あんまり日本酒は飲まないと何度も言いつつ、この旅では飲みまくっておりますなあ。大丈夫か、筆者の肝臓?

 ほろ酔い気分の後の温泉は、まさに極楽状態なり・・・





 この日の夕食のおかずは、ロールキャベツベーコン巻だ。見た目は、草食系で中身は完全な肉食系。そこにベーコンがガッツリと巻いてあるので、かなりボリューミーな仕上がりになっている。

 以前、横浜のくっしーくんとも話したことがあるのだが、何気にユミさんの家庭料理がバリエーションが多く美味しい。それに連泊してもまったく飽きがこない。というより、毎回食事が楽しみだ。

 ご馳走様でした。お腹一杯になりました。





 就寝前の宴会にて。

 過去に何度もお会いしている千葉のミヤビさんと再会。今回は、まだ奥様のトモちゃんはいらしてないとか。

 ミヤビさんは、登山・渓流トレッキング・スキーとアウトドアの万能選手だ。

「ゴロウさん、お久しぶりです」
 2014夏に千葉からお越しになったご家族ライダーの長男のヒロシくんともお会いした。

 夏にも宣言されていたけど、ついに北海道旅人デビューされたようだ。先日は氷点下20℃にもなる道北の旅宿に泊まり、夜はオーナーと極寒の散歩をしたそうだ。

 正月の奇跡が連発していた。

 うっ、れっ、しいねえ〜(黒板五郎風)





 ずいぶん酔って来た。かなり遅い時間になったと思う。正月だからか珍しく隣の暖炉部屋へ移動し、宴会は続いた。

 外は激しく吹雪いている夜である。

 いつ寝たのかとか、細かいことは、もう覚えていない。

 ただ深夜未明にお手洗いに起きた。よく覚えてないけど、階段で誰かとすれ違った気がする。筆者ばかりじゃなかったんだ、夜間頻尿状態の人、もとい、近い人。



HOME  INDEX