北海道ツーリング2005後編




参戦者のマシン



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 その後、酔い潰れていたはずの北野がいつの間にかゾンビのように復活。○○氏へ例年の如く、襲いかかる。あたかも吸血鬼の様相で。

「わー、やめてくれえー」
 ○○氏の断末魔の悲鳴がこだまする。ところで横に居るウチノさんは、EOCの真髄を知らない。というかこの宴自体の存在をご存じない。

 彼の顔はひきつっていた。
「わたしは、なぜここに居るのでしょう?」
 と叫んでいた・・・かも?
 ヨッパライダーの攻撃対象が他へ移ったので、この一角に平和が戻ってきた。

「いやあ、落ち着いて酒が飲める環境って有難いものですなあ。酒が美味い」
 ホッとしながらミヤさん、Makisyoさん、○○さん、ウチノさんたちは、ほのぼのと会話を楽しんでおられた・・・らしい。

 旅団の灯油ランタンの灯が、いい感じに光彩を放っていた。
 次なるヨッパライダーのターゲットはやまちゃんのようだ。やまちゃんはTシャツを背後からめくられるという意表をつく攻撃に遭いダメージを受けていた。

 この人のヨッパライダーになってからの乱れぶりは最低だ(自分だろう)

 結局、やまちゃん一人がヨッパライダーのイケニエとなり、それ以外のエリアは秩序が保たれていた模様。
 EOCは宴会前に「知性・教養・羞恥心」は捨てなければならない。ただし、閉会したら必ず拾っていくことという鉄のオキテがある・・・

 嘘です。これは桃岩荘のパクリでした。

 とにかく俺の顔はベロベロに酔った、ただの酔っ払いに変貌している。

 隣のやまちゃんの迷惑そうな顔・・・
 蚊がブンブン飛び回っているなか、蒸し暑さに耐えられずヨッパライダーはTシャツを脱いでしまった。

 そして、さらに酒を飲み続けている。この人はどれだけ飲めば気が済むのだろう(って自分だろうが)

「来年、知床岬まで歩きたいです」
 Makisyoさんや山ちゃんが言っていた。
『ようし、来年も知床岬へ突入するぞ〜第3次隊の結成だ!』
 あれ?二度と岬には行かないんじゃ?
 ケンケンさん、美味しい焼酎の差し入れありがとうございました。確かに頂戴しましたぞ。

 ケンケンさんは、うちのサイトの熱心な読者で7月に北海道ツーリングを完遂している。そのため残念ながらEOC参戦は果たせなかった。しかし、なんと美流渡温泉錦園北野宛で焼酎を贈ってくださったのだ。

 さっそくいただいた焼酎を二杯ほど飲むとヨッパライダー完全KO!
 さらに追い討ちをかける如く通り雨が振り出す。ヨッパライダーはびしょ濡れになりながら横たわっていた・・・ようだ。シュウさんが見かねてカッパをかけてくれたらしい。すいませんねえ。

 雨の後は、強烈な湿度となり蚊がさらに大発生したらしい。Tシャツを脱いで爆睡していたヨッパライダーは上半身を数知れないくらい刺されまくり。これを描いている現在も虫刺されの傷跡が残っているくらいだ。
 結局、みんなに引きずられながらテントへ強制収用。
『足だけは持たないでくれ』
 ヨッパライダーは意味不明なことを叫びつつ、運び込まれた模様。

 どうやらヨッパライダーの最後を看取ったのは、やまちゃんのようだ。すいませんねえ。やまちゃん。

 このあたりで、日帰り参戦のシュウさんは深川にご帰還とのこと。お世話になりました。
 その後の宴も延々と続いた。

 みんな年に一度会えるかどうかの貴重な宴である。積もる話もたくさんあるし。

 元気な方は3:30ぐらいまで、話し込んでいたようだ。

 四輪で参戦の札幌のIWAさんは明日も仕事のため、車中泊とした模様。

 深夜、いや明け方か。とうとうコマンダーさんが、枕にしているモンベルムーンライトを設営したらしい。

 Makisyoさんが
「ついにコマンダーさんもテントで寝るのですか?」
 と訊くと、
「荷物を濡らさないようにするためにテントを張りました。わたしは外で寝ます」
 と答えたそうだ。

 コマンダーさんは飽くまで野宿道へ徹している。

 ネット、いろいろな問題も内在している。このなかで、純粋に旅で知り合ったのは大阪のミヤタのみだ。

 ただ、ここで、こうやって宴で盛り上がることが出来たのもインターネットの普及によるもの以外のなにものでもない。

 北海道キャンプツーリング好きが一同に会する機会が出来たのもやはりネットだ。

 一昔前ならあり得なかった邂逅も可能になり得る。

 みんな、いい人ばかりである。

 プラス思考で、いいオフができるのなら、今後もEOCはネットを介して決行していきたい。

 EOCも初期の参加者数名程度の規模から、大所帯になりつつあり、今後の継続が難しく、今回をラストサムライにするつもりだった。

 とても一般のキャンプ場でのオフ会決行は無理だと思う。でも、ここ美流渡でなら、来年も継続は可能という手応えを大いに感じた。

 次回以降は、ヨッパライダーも多少は大人しくいたしますので、来年も多くの皆様の参戦をお待ちしております。




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