北海道ツーリング2005後編




EOC2005の参戦者は11人のサムライ



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 旅団近くのセイコマで今夜のアルコール及び食材を購入し北上。石炭の歴史村、めろん城、ゆうばり丁未風致公園大草原キャンプ場を通過。峠道を疾風怒涛の勢いで走り抜ける。気温はかなり高い。

 30分も過ぎると栗沢町美流渡温泉錦園到着。ゲート付近にマシンを停めると管理人のおじさんが現れた。
『こんにちは』
「あんたが北野さんかい。話は訊いているよ。今、案内するから着いて来て」
 旅団のGenさんが、しっかりと段取りをしていてくれたようだ。 
 サイトに到着。パークゴルフ場の一角を完全開放していただいた。
「テーブルも用意したし、好きに使っていいよ」
 管理人さんは寛大におっしゃってくれた。
『お世話になります』
 と言うとにっこりと頷き、旅館の方へ自転車で去っていく。

 利用料はひとり1300円だが、独立したサイトを貸切にできるのだから安いもんだ。他のキャンパーへ迷惑もかけないし。団長Genさん、お手数かけました。申し分のない、いや最高のキャンプ環境です。
 テントを張り終えテーブルの中央へ知床岬で拾った鹿の角を立てる。なんかの儀式みたい。しかし、どうしようもなく暑い。たまらずビールの蓋を開け、ゴクゴク飲んだ。最高に美味い。

 既にほろ酔い加減になってきた頃、コマンダーさん、AOさん、Makisyouさんが続々と集結してきた。

 皆さんテントを張り終え、テーブルで一杯やっていると誰か来たぞ。 
「こんにちは。掲示板にテントなしでも参加していいですかと書き込んだ者です」
 そういえばそんなことが旅の前にあった。俺は知床岬用に購入した山テントがあるから今回に限りどうぞとレスしたんだ。

 彼は「やまちゃん」と言い、これまで「とほ宿」をメインにツーリングをしていたとのこと。しかし、テントなしでEOCに参加するって、ある意味凄い(テントを必要とせず始めから外で寝る予定のコマンダーさんは別格です)。

 EOC、エロ・オヤジ・キャンプ・・・

 もっ、もとい・・・

 永久ライダー・オフ・キャンプ参戦者は、過去のオフをふり返ってもキャンプツーリングライダーの最高峰のミーティングと言っても過言ではない。そこにテントなし参戦はEOC史上初めての珍事である。逆によくぞ恐れることなく丸腰で突入してくれたと感心した次第。

 俺は、やまちゃんのためにテントを設営してあげた。彼は屈託のない明るい男だった。あっという間にみんなに馴染んでいた。

 みなさんに酒やら肉やらをご持参いただいたので、もの凄い酒肴。まさに酒池肉林。

 このあたりで大阪のミヤさん登場。今回は羅臼岳から硫黄山へコマンダーさんと1泊の縦走を計画しているそうだ。なにやら永久塾の主力陣は俺を含めて、全員、山にハマっているような気もする。というか事実上、そうなっていた。

 そして快速旅団団長Gen氏登場。4月に福島県いわき市の仁井田浦キャンプ場で拝見した最強の参天「伝蔵」を設営する。この参天はKIVAの下にひだひだが付いた優れものである。当然、中で宴会ができる広々とした空間も存在する。

 俺のCGminiとAOさんの炭コンロで火を熾した。そして肉をガンガン煽った。香ばしい匂いが周囲へ立ち込める。 
 続いて「たくみんさん」、「ウチノさん」参戦。

 たくみんさんは「ニセコオフ2001」でビールを差し入れていただいた方だ。ニセコオフ参戦者のkajioさんの金翼党仲間(ゴールドウィング乗り)である。今回はフル参加されるとのこと。大量のジンギスカンの差し入れありがとうございます。

 ウチノさん、果て?ネット上でもオフでも記憶がない。一応、「今回は参戦いただいてありがとうございます」と俺は挨拶にいく。
「あの、あっ、いえ、こちらこそ」
 なんか不自然だぞ?

 ウチノさんは、たまたま美流渡温泉錦園へキャンプに来たところを管理人のおじさんへEOC参加者と勘違いされ誘導されたようだ。

 しかし、全然知らないでEOCへ参加したウチノさんもある意味凄い人物だ。終始上機嫌で酒を飲み、美味しそうに肉を食べながらオフを楽しんでいたご様子。EOCは楽しんでいただければ、それでいいんです。所属も問わないし、予約制でもない山賊の集いのような非常にアバウトなミーティングなもので。

 そして、
「こんばんは」
 地元北海道は深川の熱き男シュウさん登場!

 圧倒的な存在感、そして情熱的なトークが参戦者の注目を集めた。また大量のジンギスカンの差し入れもありがとうございます。

「北野さんの本業は、○○○ですよね」
 俺の職業、文筆業という事実?もピタリと言い当てるのも凄い。

 しかし、焼酎を飲みだした俺は、その頃、完全にヨッパライダーに変身してました。

 このあたりで自己紹介。

 俺はコマンダーさんが大好き(モーホーではなく)なもんで、自己紹介で
「コマンダーさんあっての北野です」
 と連発していた・・・ようだ。

 さらに札幌の友人IWAさん着陣。明日、仕事というのに無理して参戦してくれたそうだ。本当に申し訳ない。これで参戦者11人。野郎ばっかしのサムライの宴だ。

 そして俺の記憶は次第に尽きかけて行く。

 誰かが、
「知床岬踏破はどうでしたか」
 と質問したようだ。

 俺の考えは
『知床岬は、それなりの山行の経験がないと入ってはいけません。通常の人間の行くところではありません』
 恐るべき道無きルートだと応えるのみだった・・・ようだ。

 これで岬の話は終わってしまった。

 いつもの通り、酔って乱舞?

 バターン・・・
 そして第一ラウンド終了。北野一回目のKOとなった次第。時間は分からない?

 22時ぐらいかな?

 疲労が溜まりに溜まった北野は潰れるのも早いけど、復活も早い。この後、ゾンビの如く蘇えること暫し。

 いったん締めますが、EOC実況中継はまだまだ続くのであった(爆)

 EOCはとても一口では語り尽くせない。




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