第2章 沙流川キャンプ場の宴
沙流川キャンプ場
二風谷
心地よい陽気の中、快走しながら何度も慣れ親しんだ風景を楽しんだ。 実は本日、札幌在住のAOさん(うちのサイトの読者でキャンプ仲間)とIWAさん(ネット仲間)に日高の沙流川キャンプ場で合流することになっている。 |
まあ時間も充分あることだし、R237沿いにある二風谷ダムへ立ち寄ってみるか。 アイヌの聖地、貴重な文化遺産をダムの底に沈めるというとんでもない暴挙をしでかした当時の建設省や環境庁。これについて語るとそれだけでこのコンテンツが終了しそうなので詳細は控える。それにしてもひとつの民族遺産を消滅させるとは。ふとバーミヤン遺跡が思い浮かんだ。 |
沙流川キャンプ場の宴
日高町の道の駅で「手打ちそば」を賞味し、沙流川キャンプ場へ入った。 受付をしているとどこかで見たVFRだぞ。AOさんだ。こっちを見て手を振っている。いや〜1年ぶり。 AOさんとテントを設営をした。AOさんは手馴れたものでテキパキと組み立てている。しかし俺の前室付のテント、GW前に購入し、2度目の幕営なんで手つきがたどたどしい。恥ずかしいな。 |
IWAさん、北野、AOさん |
そんなことをしているうちにIWAさん登場した。IWAさんとはネット上では懇意だがオフでは初対面だ。初めまして。メットを脱いだIWAさん髪の毛が金髪・・・いや銀髪か?ピアスもしていた。彼は旅人北野と逆行する男なのか。 ところがIWAさん、話してみるとやっぱり言葉遣いがしっかりとした硬派な青年だった。髪の色は美容師という職業柄のようだ。 全員のテントの設営が終了する。そして3人で沙流川温泉まで歩いた。風呂は500円のとてもいい湯だ。ちょっと熱かったせいか皆早めに飛び出したが。 |
AOさんの炭コンロ |
テントサイトへ戻り早速宴の準備をした。 なんとAOさんもIWAさんもおもむろに炭焼きコンロを取り出した。そして炭火を団扇で煽っている。 去年はインスタント食品ばかりだったのにどうしてしまったんだAOさん?なんだか凄過ぎるぞ北海道勢。 AOさんがジンギスカンを焼き出した頃、ガンガン酒を煽りだした。 |
しかも北野特選のかねひろジンギスカン(2000年以来このサイトと相互リンクしている仲だったりする)をAOさんが用意してくれた。そして次々に肉が焼きあがってきた。モウモウと炭火が煙る豪快な宴だ。IWAさんもモヤシとラムの炒め物を作ってくれた。うん、美味い!!! 今度はAOさんが、南部鉄鍋で米を炊いている。この装備の充実ぶりは白眉としか言いようがない。永久ライダーの軌跡を見てキャンプライダーに目覚めたとおっしゃるAOさんだが、もうかなわないぜ。脱帽です。 |
遅くに快速旅団(夕張の旅系ライダー支援のショップ)の団長さんが、夕張メロンを土産に陣中見舞いに登場してくれた。忙しいところ申し訳ない。 その夕張メロンの美味さは筆舌にし難いものがあった。 団長さんは、飲まずに帰られるという。彼は、もの凄くダンディな紳士だった。IWAさんやAOさんによると酔った団長氏はかなり違った楽しいテンションになるとか。どちらが真実なんだろう?まあ真相は8月14日のオフキャンプ「EOC日勝」にて。 |
IWAさんのモヤシラム炒め |
団長氏・IWA氏・北野・AO氏(画像提供:IWA氏)
団長氏が帰宅されてからも宴はエンドレスに続いていく。 ふとIWAさんが 「俺はネットのつき合いって、どちらかというと否定的でしたが、でもこうしてオフで会えるって素晴らしいことですね」 と言った。 『確かにそう思う・・・』 俺は応える。 その人の書き込みを見れば会わなくても考えや人柄など、見えないものが見えてくる。実はIWAさんの人柄はなんとなく想像がついていたような気がする。曲がったことが嫌いな一本気な男。おそらく彼とも生涯のつき合いになれそうだ。 さらに好漢IWA氏の演説はエンドレスに続く。自分の意見と大いにかぶる部分があり、共鳴していたところ、隣のテントのおばさんから「遅いんだから静かに」という苦情があり、素直に従いお開きとした。今度またじっくりIWAさんのお話の続きを聴きたいと思う。 |
莫大な北野の荷物 |
小雨がパラつく中目覚める。 3人で朝食の準備をした。ところが俺は慌てて家を出たせいか米を忘れていた。やむなく登山用のインスタントで済ませることにした。AOさんはやはり南部鉄鍋で米を炊いていた。IWAさんの納豆定食も美味そうだった。 食後、撤収準備。自分の荷物のあまりの多さに辟易する。 |
荷物をパッキングするとこんなに過積載になっていた。ロングツーリングの場合、生きていくためにはなにが必要か不要かと考え取捨選択していかなければならないが、俺の場合まだまだ甘いらしい。不要なものが多いし、肝心の米は忘れてきているし。まあ、米はセイコマで1キロ売りのパックでも買おう。 | 結局、こんな過積載に |
でも皆過積載だった |
俺とAOさんは、比較的天候の安定していそうな富良野方面へ向かうことにする。IWAさんは、あらけんさん(千歳在住のネット仲間)たちと合流すべく襟裳付近に向かうそうだ。 それにしても過積載は俺ばかりじゃないようだ。皆さんの荷物もこぼれ落ちんがばかりのいっぱいいっぱいの多さだった(笑) ではIWAさんまたいずれ!3人ほぼ同時にスロットルをあげ沙流川キャンプ場を後にする。 |