第13章 裏摩周



突然の和琴オフU(撮影:AO氏)


突然の和琴オフU


湖畔の朝食
 早朝に目覚めると、まだ誰も起きていない。今のうちに温泉へ行くか。雨がパラついているのでかなり鬱になる。

 和琴半島の屋根付きの共同浴場は、熱くてとても入れた状態ではない。体だけ流して露天風呂に移動し、まったりする。いや〜実にいい湯だ。屈斜路湖の眺めもばっちりだし。
 テントサイトへ戻るとAOさん、ミヤタさん、クッシーの3名は起きて朝食の準備をしていた。

 クッシーとミヤさんは、お洒落にトースト、AOさんは例の南部鉄鍋で飯炊き、僕もクッカーで飯を炊いた。

 しかし、夕べは飲み過ぎで頭が痛い・・・というより心地よし。まだ酔いが残っているようだ。

 AOさんとミヤさんから、夕べは北野をテントに運ぶのが大変だったとお叱りを頂戴する。う〜ん、でも覚えてない?
 また納豆とほうれん草汁をおかずにご飯を腹に叩き込んだ。

 今日は、皆、天気が悪いのでゆっくりするとか。知床ミーティングのキャンプ場までも近いし。まあ、いいかあ〜

 ふとラッシャーのテントを見ると、中で、卵5個で玉子焼きを作り、例のケチャップをぶっかけて喰っている。おっ、おい!

ラッシャー

まつ
 そういえば、AOさんによると酔い潰れたはずのラッシャーが夜中に蘇えり、テントの中で、せんべいをバリボリと噛む音がキャンプ場にこだましていたとか。

 まつに至っては、ダブル麺に卵5つぶち込んだので、スープが飛んで、てんこ盛りのカルボナーラ状態となっていた。

 お、お前らなあ〜

 いくら若いったって、病気になるぞ!そんなこと言われたって、もりもりとカルボナーララーメンを喰う’まつ’だった。

 
恐るべしっ!東海大学軍団。

 その後、AOさん、ミヤタさん、クッシー、まつ、ラッシャー、北野の全員がデジカメを取り出し、撮影会・・・なんてしているうちに時はどんどん経過していく。

 昼過ぎ、ようやく出撃態勢が整う。AOさん、混浴ライダー、北野は、知床ミーティングに参戦するためウトロへ。まつとラッシャーは帯広へ。日程が残り僅かというクッシーは和琴残留となる。尚、まつも間もなく鎌倉へ帰るとのこと。9月まで旅を続けるというラッシャーには、日勝オフキャンプへも来いと誘ったら喜んで乱入するそうだ。

 知床へ向かう3人も行程はバラバラ。今、まさに昨夜からの急造オフキャンプメンバーもこれにて散会。皆、いい笑顔で旅立っていく。そして、見送っている。そう、誰もが孤独を愛する野営派の真の旅人なんだから・・・
 
 寂しくなったら、永久ライダーの掲示板で、またいつだって会えるさ。

 達者でな!

 と言いつつ、数時間後にミヤさんやAOさんと再会する北野だけど(爆)
 さて、とりあえず久しぶりに裏摩周へ向かうことにした。意外に和琴から裏摩周へは、迂回する感じで遠い。

 途中、養老牛虹別線付近の牧舎前で一服タイム。一斉に牛たちの視線を浴びてかなりビビる。

 雨だが、交通量の少ない直線がとても心地よかった。

 そして裏摩周湖展望台へ左折した。 

養老牛虹別線付近の牧舎にて


裏摩周



蒼の裏摩周
 こんな空模様なら、裏摩周からの眺望は絶望かな?と思いつつ展望台へと向かった。

 裏摩周は、いまいちマイナーなイメージがあるが、第1・第3展望台に負けない魅力がある。前述の2つの展望台よりも標高が低いため、霧の影響が受けにくいのだ。

 したがって、悪天候でも世界一の透明度を誇る蒼の摩周湖をばっちり拝むことができた。
 いや〜、本当にラッキー。実に4年ぶりの摩周湖との再会にすっかり舞い上がってデジカメで画像を撮りまくった。

 神秘的で、観光客も少ない。

 実はちょっと以前まで、ここから湖まで降りるルートがあった。そして、小さな砂浜まで出れたそうだ。何年か前、旅で知り合った人がそこで泳いだとか。 

観光客も少ない
 もちろん現在は厳禁。絶対に降りてはいけません。

 でも摩周湖で泳ぐって、凄過ぎるぜ!

 裏摩周を充分に堪能し、清里方面へと向かう。ちなみに俺は摩周湖で泳いでねえよ。

 途中、雨もあがってきたので、線路と並行するストレートを撮影する。意外に長い直線を視覚的に楽しみスロットルをあげた。

清里の直線
 やがて、清里の市街地へ入り、いつものCOOPで今夜のミーティングで使う、食料・アルコール類を大量に調達した。

 そして知床へ・・・ あれっ、知床ミーティングの章まで辿り着けん。内容的にここらで区切りをつけるしかないなあ。

 では、知床ミーティングは次章にて!