第9章 美しき青きチミケップ
チミケップ湖
和琴キャンプ場
和琴キャンプ場 |
弟子屈の街に入った。ここからR243で屈斜路湖方面へ向かうといつも帰って来たなという気持ちでいっぱいになる。若い頃から思い入れのある懐かしい地だからな。和琴半島の標識が見えてきた。右折してキャンプ場へ。 売店のおばさんが、「今年も来たのかい、なんだか今日は懐かしい顔をたくさん見たよ」と言っていた。お盆の時期だから皆休みなんだろう。受付を済ませ、ライダーサイトへ向かうとAOさんが出迎えてくれた。既にテントを立てているらしい。 |
しばらくするとミヤさんも帰還。結局、同じ日に現れた。 3人で美し過ぎる和琴半島からの夕陽を眺めながら夕食をとった。僕は未だかつて、これ以上の夕陽を拝んだことはない。なんて綺麗なんだろう。 例の珈琲酎、あれっ?みんな持ってる。どうやらおふたりもかなりハマったようだ。ミヤさんはサロマ湖岸の「船長の家」、同じくAOさんも、コムケ国際キャンプ場へ滞在していたそうだ。AOさんが例の藤屋シーフロンティアで買ってきたホタテをバター炒めで焼いてくれた。美味い。そして今夜もガンガン酒を煽る。 |
夕陽の美しさに感動するミヤタ氏の図 |
AOさんとミヤさん |
またもベロンベロンとなるしょうもない面々。このまま露天風呂へ直撃。 すると驚愕の事態が・・・ なんと眼前に若い女性がスッポンポンで堂々と露天風呂へ入ってきた。目が点、ナンタルチア。こっちが恥ずかしい! 混浴ライダーの功力?ところがミヤさんは湖を見ていた。AOさんは、空を眺めている。 |
どうやらミヤタは僕にツーレポでまたヘンなこと暴露されたら職場で大変な目に遭うと瞬間的に判断し、わざと湖の方に目を逸らしたようだ。 それにしても彼女の恐るべき勇気には瞠目してしまった。僕はただ自然体で湯に入っていただけなんだが、すごく悪いことした罪悪感のようなものを感じていた。 風呂からの帰り道、AOさんとミヤさんは急に無口になった。なんだか2人は不機嫌っぽい。そして、そのままお開きと相成った次第。 |
美しき青きチミケップ
8月12日 日中だけ晴れ
早朝に起床。男3人朝食をとる。僕は相も変わらぬハンゴウ飯。AOさんのラジオの情報だと、またしても全道的にお天気が下り坂とのこと。AOさんと僕は連泊。ミヤさんは、次なる地へと旅立つそうだ。元気でな。また会おう!ツーレポにもヘンなことを書かないから安心してくれ。 僕は、屈斜路津別線という峠に入った。舗装されてはいるが細い道だ。観光バスとかは入れないと思う。しばらく走り展望台に左折した。城だ。まるで西洋の中世の城郭のような展望台が現れた。 |
津別峠展望台 |
津別峠からの屈斜路湖 |
ここは美幌峠よりも標高が高く綺麗に屈斜路湖が望める。観光客も少なくお薦めのビューポイントだ。 展望台の中には、軽食コーナーや売店もあり設備も充実していた。そして立ち食い蕎麦なんぞをすすっているキタノの姿もあったりする。 展望台の一番上から屈斜路湖を眺める。本当に綺麗だ。北海道、なんて凄い大地なのだろう。すっかり見入ってしまう。 |
津別町から道道494へ入り、チミケップへ向かおうとしたら通行止め。なんで?もう一度、街へ引き返してタッコフ川付近から林道へ入る。どの途、チミケップへはダートを走らないと行けない。だから北海道三大秘湖のひとつなのだろうけど。しばらく走ると美しい湖面が見えてきたぞ。静かだ。そして人の手の入らない本物の自然がそこにはあった。苦労してでも来た甲斐がある湖だと心から思った。 | チミケップ湖 |
鹿鳴の滝 |
僕がなぜ道道494へ拘っていたかというとチミケップ湖はもちろんだが「鹿鳴の滝」も見たかったからだ。道道494のチミケップ側の入り口も通行止め。 でもキタノをナメてはいけない。最終手段、歩く「とほダー」もかなり入っているのだ。しばらく歩くと標識発見。「鹿鳴の滝」だ。天然の煉瓦造りの神秘の滝だ。 ところが、土砂崩れで上部にビニールシートが張られていた。う〜、誠に残念。だから通行止めだったんだ。 |
よし、今日はこのあたりで和琴へ帰ろう。かえすがえす鹿鳴の滝は残念・・・