第4章 サロマ湖探訪
オホーツクへとつながる湖口
サロマ湖探訪
北海道で一番大きい湖がサロマ湖だ。でもここは間違いなく海である。湖になったのもそんなに大昔の話ではない。オホーツクの荒波が砂を押し上げて砂の橋を造りあげた。もともとは東端のみが海がつながっていたらしい.。現在は中央部を始めいくつか湖口を切って海につなぎホタテ・カキの養殖に力を入れている。 |
8月17日で閉店 |
オホーツク国道を南下しサロマ湖の東側竜宮台を目指した。途中左折し湧別町の漁村に入る。独特の海の香りというか磯の香りが漂ってきた。僕はこの匂いが好きだ。ホタテの直売店も目立つ。そんな中、「藤屋シーフロンティア」という食堂を発見。よし入ってみよう。 |
ためらいなくオーダーしたのが、「ホタテ定食」だ。出てきた料理を見てびっくり。ホタテ刺し、ホタテフライ、ホタテのバーター焼き、具一杯のホタテ汁。これでもかってホタテが出てくる。1200円、凄い。もちろん美味しくいただいたが、残念ながら諸事情により8月17日に7年の歴史を閉じ、閉店するそうだ。お店のおばさんが帰りがけに寂しそうに笑っていた。併設のカニ・ホタテ直販店は今後も営業するそうなのでヨロシク! | ホタテ定食 |
サンゴ草群生地 |
このページ冒頭の写真、オホーツクへの湖口を見たいと思ったが、本来立ち入り禁止だ。でも三里浜キャンプ場の管理人さんが「この自転車を貸すから、そっと見てきな」と言ってくれた。ありがたく拝借し、湖とオホーツクの境目を見た。凄い迫力だ。戻って来ると管理人さんが「福島からきたのかい。河口はどうだった?」と優しい口調で話しかけてきた。さらに「遠い所からご苦労さん」と駐車場のおじさんもキャンディをたくさんくれた。どうしてみんなこんなに優しいのだろう。 その後、サンゴ草群生地に行ってみたが、やはり見頃はまだらしい。でも人気がなく、非常にのんびりした風景だ。 |
サロマ湖を南下し、途中道の駅「愛ランド湧別」で一服していると老人が話しかけてきた。 「福島か。新婚旅行が会津だった」 『そうですか』 「ところで内地のやつら、そのうち大変な目に遭うぞ。北海道を馬鹿にしている。好き勝手なことをしおって。美瑛のうちの花畑や牧草地に勝手に入りおって。確かに北海道の私有地には垣根がないが、内地で逆のことされたら、すぐ110するくせに。サハリンと交流があるが内地のやつらより、よっぽど親近感あるな」 |
緑館露天風呂 |
全般的なことを言っているので腹は立たない。金言肝に銘じます。僕も常々思っていた。北海道ならなんでも許されるみたいな雰囲気は絶対によくない。ましてや内地よりロシアの方がよいというのもショックだ。 延々とご説教を拝聴したが最後に僕が 『それでも俺は、北の大地が最高に好きなんですよ』 と言うとニッコリうなずき、ご老体は立ち去って行った。語りかけた相手が何故僕なのかは不明・・・ その後、「緑館」という豪華温泉ホテルのお風呂に入った。広い。清潔で露天風呂やサウナなどの充実した設備の浴場。700円、僕は安いと思うね。 |
ワッカ原生花園についた。ここから数キロ先にあるワッカ(水場)までは、レンタルサイクル(500円)で行くのがベストらしい。さっそく自転車を調達し、原生花園の中へペダルを漕ぎ出した。チャリって、意外と辛い。ハーハー言いながら進んだ。曇天の中、たくさんの観光客が自転車で散策していた。 |
花は、もう見所を過ぎているらしく今ひとつだが、いろいろな種類が咲き乱れ結構綺麗だ。 途中、小さな湖口を発見。こんなところにもあったのか。水が凄い勢いで海へ流れ込んでいた。引き潮か。落ちたら終わりだなと思った。 ようやく終点の「花の聖水」へ到着。冷たくておいしい水だ。エネルギーを蓄えて復路だ。モモが痛い。これしきでヘバっている自分が情けない。誰だ?利尻富士踏破を豪語していたのは? |
小さな湖口 |
原生花 |
花の聖水 |
衝撃の生ちらし
超スペシャルウルトラ生ちらし |
帰りにツーリングマップルの「いちおしたべもの情報」に掲載されていた常呂町松寿司の「超スペシャルウルトラ生ちらし」を賞味したが凄過ぎ。2500円也。画面左の画像、どうでしょう?どうなんでしょう?今まで食べていた「生ちらし」とはなんだったのでしょう。さらに親方も奥さんも常連さんもいい人ばかり。 |
「今夜、キャンプ場で酒のつまみにしたらいいしょ」 と親方から自家製の塩辛をもらい、カニとジャガイモのサラダ?を出されたり、常連さんから鳥の唐揚げを差し入れしてもらったりと・・・もうなんとお礼を言ってよいやら。なんで皆さん人情が濃過ぎるの?優しいの?また北海道病が進行するじゃないですか。心からありがとうございます。 感激しながら、コムケに向けてアクセルをあげた。ポツ、ポツラポツラ、ザー・・・ まずい。雨だ!早く戻らないと・・・ そして、今夜もたいへんな展開に・・・ |