CAMP IN 裏磐梯



桧原湖の朝陽


 GWも過ぎた5月某日。俺は雨の裏磐梯を新緑を楽しみながら車でドライブしていた。

 昨日、オートバイで裏磐梯でキャンプする予定であったがあいにくの悪天候のため断念。

 実はお世話になっているママキャンプ場の管理人夫妻への土産も買ってあったので、ご機嫌伺いに車で参上という経緯もある。

新緑のレイクライン
 雨がしとしとと降り続いてはいるが、新緑が目に沁みて気持ちがとても癒される。

 桧原湖の西岸を暫し走るとママキャンプ場到着だ。車から降りると丁度おばさんが現れた。
『暫くでした。といっても去年の11月以来か』
 と俺は笑いながら話しかけた。
「あっ、おにいさん確か・・・そう、福島の北野さんよねえ。とにかく売店のなかに入んなよ。今、お茶入れるから。おとうさん。北野さんよ。福島の」
 おじさんもなかに居たようだ。

 遠慮なく店の中へ入った。
『おじさん、お久しぶりでした』
 というとおじさんはキチンと帽子をとって挨拶を返してくれた。
「おお、北野さんか。どうもこんにちは」
 俺は手に持っていた酒を差し出し
『これ、ほんとに気持ちだけなんですが』
「そんな気を遣わなくてもいいのに」
 ここのキャンプ場は、俺の地元のベース基地と言っても過言じゃない。また言葉に言い尽くせないくらい世話にもなっていた。
『本当は、きのうバイクでキャンプに来て渡すつもりだったのだが』
「昨夜は一晩中雨だったから中止で正解よ」
 とおばさんは笑いながら言った。

 おばさんに入れてもらった熱いお茶をすすった。
「湖の水位の高さ見たかい」

キャンプサイトの7割水没
 驚くべきことに水位が異常に上がり、売店まで心配になるほどだ。ここへは数え切れないほどキャンプに来ているが初めて見る光景だ。昨年、俺がテントを設営した地点などは近くの木の半分以上の丈まで水没していた。

『ええ、かなりびっくりしたなあ。こんなこともあるんだねえ』
 おじさんが
「でもこれ以上は上がんねえから大丈夫だ。あとは引くだけだなし」
 と断言していた。

「しかし、最近はインターネット見てきたっつー人が多いんだが」
 ご夫妻はなんでだろう?という不思議な顔をしている。
『申し訳ない。その原因は俺かも知れないよ。俺、ホームページでここのキャンプ場にお世話になってるって結構書いてるし、人にも薦めているしな』
「ありゃあ〜北野さんだったんかい。そのインターネットで書いてたの。なんだか恥ずかしいなし。ありがとな。でもお客には悪いイメージ与えたら、なにを書かれるか怖いけんどよ」
『わははははは。心配御無用。おじさんもおばさんも今のままが最高なんですよ』
 そして俺は近いうちにキャンプに来ると言い残し、ママキャンプ場を後にした。 
ママキャンプ場:0241−33−2225
所在地:北塩原村檜原字細野
料金:700円
コメント:昭和20年代からとその歴史は古い。売店あり。簡易な水場と清掃が行き届いたボットンだが綺麗なトイレがあるのみの質素さがいい。リピーターが多い。桧原湖の眺望が絶妙。管理人ご夫妻はもうなんと表現していいか分からないほど親切。ひとり旅のライダーには特に優しい。くれぐれもマナーを守って利用して欲しい。

ママキャンプ場にて


売店のおばちゃん


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以下、随時加筆していきます。


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