冬の北海道の旅2015














 翌朝、起きてすぐ風呂に向かった。利用している人は2人ぐらいしかおらず、のんびりと
湯に浸かる。

 まだ時間的に早いせいか、ご来光は拝めず。まあ、筆者は日の出マニアではないので、
あまり気にならなかった。

 風呂上りに体重計に乗ると60キロ台後半だった。身長が174cmだし、少ない気がした。でもすっかりメタボになって帰福するとは、この時は知るよしもない。

 その後、朝食バイキング(千円)へ向かう。バイキングといってもロートルな筆者が食べる量はこんなもんだ。若い頃は、何杯もお代わりをし、おかずも何度も取りにいったものだが、もう無理です。それより、食後のジュースやコーヒーをがぶがぶとお代わりした。

 やっぱり食傷気味になってしまう。なんか吐きそう。ヨワ・・・





 苫小牧港FT到着。ここから中央バスで1,310円ほどで札幌駅前バスターミナルまで直通でいけるから便利だ。

 またもバスの中で爆睡2時間ほどで、札幌駅到着。まあ、上記画像が札幌駅です。

 あんまり、昔と比較するのはよくないと思うが、なんだか綺麗すぎるなんて思っていると、胃から酸っぱいものが込み上げてきた。早くも胃を痛めてしまったかいな。まさに世界胃酸になりつつある。





 地下鉄に乗るため、地下街に降りると暖房が異様にきつく、汗ばんできた。なんだか調子が狂うのう。

 昼食は食べたくない。まっすぐホテルに向かうことにした。

 しかし、2014年、大晦日だけあって人混みが凄い。こんな日に札幌駅前をふらふら歩いてる筆者もかなりの北海道病だと思う。





 中島公園あたりは深い雪の中だが、結構、人通りはある。中華系のご家族の方たちが大騒ぎで歩いていた。大陸の人たちか、台湾系の人なのかはわからない。

 道路に出ると、道が全面綺麗にアイスバーンと化していた。筆者も圧雪やアイスバーンで運転するけれど、ここで運転する自信がない。みんな結構、急にブレーキを踏んでるけど、スリップとか怖くないのだろうか?とにかく雪道に慣れていることは間違いないと思った。





 某ホテルに早めにチェックインし、シャワーを浴びて横になると暫し寝てしまう。

 ふと起きると、もう周囲は真っ暗だ。晩ご飯を食べに行くか。

 というわけで、大晦日なので蕎麦がいい。遠くまでいくのはシンドイので近場で済ます。

 道内の蕎麦屋さんのチェーン店である”福住”で天婦羅蕎麦を食べた。大変美味しかったけど、ボリュームもなかなか。というより、本当に満腹になった。





 さらにメニューの飲み物を見ていると会津の酒”花春”を発見。札幌で会津の酒が飲めるなんて嬉しいねえ。

 満腹だし、普段は日本酒を飲まないはずの筆者なのだが、あっという間にがぶがぶ飲み干してしまった。そして、かなりヨッパになる。まあ、大晦日だからいっか。←毎晩じゃないのか?

 食べるだけ食べて、飲むだけ飲んだ。もう2014年に喰いはない。悔いはない。

 紅白も見ず、そんなことを思いながらベットに横になったゴロウさんは、ほぼ瞬間的に爆睡してしまった。

 たらふく飲み食いして、後は寝るだけの繰り返し。筆者はまるで怪獣みたい?





 翌朝・・・

 とにかくアケオメです。

 それなりの時間に目覚めたけれど、胃が重い。とてもとてもホテルの朝食バイキングを食べれる状況ではなかった。

 だらだらと片付けをし、シャワーを浴びると10時近い。いっけねっと!チェックアウトを済まし、地下鉄に乗って札幌駅に戻った。

 流石に北の大地だけに外はとても寒いけれど、地下街は暖かい。というより暑いと思う。体調がヘンになりそう。というより、もうヘンになっているやもしれん?

 バイキングは無理だったけど小腹が空いた。駅構内の喫茶店で、ミックスサンドとコーヒーセットの簡単なブランチを摂った。胃が弱っているせいか、この程度の食事でもキツイ。

 寄る年波には勝てませんのう・・・





 緑の窓口でニセコまでの切符を購入した。小樽にて乗り替えが必要らしい。

 昨日(大晦日)のうちにニセコまでいこうと思えばいけたのだけれど、帰省ラッシュで絶対に混雑するだろうと判断し、無理をせずに札幌泊まりにした。けど、元旦の本日もやっぱり混んでいる。

『福島のゴロウです』
「ゴロウさん、お久しぶり、何時頃にニセコ駅に着くの」
『お世話になります。13時57分です』
「了解しました。お待ちしています」

 とりあえず、ここからアンビにTELし、村長へニセコ駅への到着時刻をお伝えした。





 小樽までは、なんとか席に座れたのだけれでも、小樽駅で小用を済ませている間に乗替列車は満席になっていた。

 電車は、いや電化されていないのだから汽車というべきなんだろうなあ。とにかくどんどん内陸部に向かっていく。 





 途中で、ようやく座席にすわることができたが、うつらうつらと眠っているうちに倶知安に到着した。

 しかし、どうです、この積雪。雪が何もかもを呑みこんでしまっていた。

 ここで、時間調整で暫く待機となる。 





 倶知安駅には「むかい鐘」がある。小樽駅の「むかい鐘」が基らしい。列車到着の予報として、上り列車には2打、下り列車には3打と決めて鳴らしていた。

 たくさんの荷物をかかえた行商人や出迎えの人々で倶知安駅はとても活気に溢れていたという。旅のすべては、この鐘を聞いてから始まった。

 昨今の駅は都市部以外は、どこも寂しい気がする。だが、筆者が高校生の頃は、地元の駅、駅前を含めてたいへんな賑わいだった記憶がある。筆者の高校時代など、うん十年前の遠い過去の世界だけれど。





 やがて汽車が動き出し、豪雪地帯を突破していき、プリティな駅舎のニセコに到着した。

「おお、ゴロウさん、お久しぶり。あけましておめでとうございます」
 改札口では、すでに村長が迎えにきていた。
『あけましておめでとうございます。また今日からお世話になります』
「もうひとり、お客さんがいるので待っててね」

 なんと、沖縄から来られたという方(お名前を失念)と一緒に新しいワゴン車に乗せていただく。


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