吾妻連峰2007







兎平野営場ベース



2007.5.10〜5月13日



 1日目

 本日から先週の吾妻連峰登山会である。慌ただしく準備し、タクシーで駅に向かう。ここで最初から重大な失敗が・・・

 タクシーの中へ家鍵と車のキーを落としてしまう。この時点ではまったく気づかず集合場所へ。

 今回、キタノグループは総勢5名だ。全体では数十名規模の大きな登山会となる。目的地は昨年同様吾妻連峰である。

 バスに揺られてスカイラインへ入り、浄土平を過ぎ兎平のPAで下車した。そして、野営場に移動し、幕営開始。
   雪は昨年より全然少ないが、結局、雪上幕営となった。俺が今回投入したテントはエアライズ2だ。低気圧が接近しているらしく、今夜から大荒れになるそうなので張り綱を全部出して強く張った。
 昼食後、酸ヶ平や姥ヶ原を歩く。雪は少ないが久々に雪上を歩く感触を味わった。兎平では携帯は圏外だったが、姥ヶ原にて妻へ連絡がとれキーを回
収してもらうよう依頼する。今シーズン最初の山行なので、実は息があがっていたりもしたが、無事、兎平野営場に到着。
 
   夕食は会のY氏から作っていただいた豚汁を頂戴する。本当に美味しかった。ご馳走さまでした。就寝は21時。登山会では鉄の掟だ。
 2日目 早朝、もの凄い風雨に見舞われる。雨がみぞれになり、やがて一時的に強い雪となった。台風並みの暴風雪である。テントに雪があたる音と風に揺れる音がした。この時点での一切経山〜家形山〜烏帽子山への山行は無理と判断され、テント停滞となる。俺はパンを朝食にし、暴風雨のシラベを聞きながら、また寝入ってしまう。エアライズびくともせず、テント内はとても快適であった。  
   午後、天気が劇的に回復し、急遽、浄土平へ向かった。ここで水の補給(キャンプ場の水場はまだ使用不可)を済ませる。帰りは、桶沼付近を通るサバイバルルートを歩き兎平へ帰還した。夜のY氏の料理はおでんだった。またも美味しくいただきました。ご馳走さまでした。
 3日目 放射冷却で朝の冷え込みが凄まじかった。氷は張っているし、霜柱が出てるし、アスファルトはアイスバーンだし。氷点下何℃まで下がったのだろう。  
 雪も凍っていて、なかなかペグを外せず大いに苦労する。ようやくテントを撤収し、集合場所の駐車場へ急いだ。ところが凍ったアスファルトで思いきり滑って転倒。左膝を強打した。

 荷物を駐車所へ置き、登山会最後の山行、東吾妻山へと向かい木道を延々と歩く。ところが姥ヶ原付近で左膝に激痛がはしる。もともと古傷がある上に先ほどの転倒が致命的になったか。

  目に見えてペースが落ち、頂上踏破はここで断念。無念なり。
  「キタノさん、サボリましたね」
 キタノグループの若手隊員からと怠けとレッテルを貼られてしまった。

 う〜ん、かなりショックだ。ご迷惑をおかけしました。膝を克服し、必ず鍛え直して吾妻へ還ってくると深く心に刻むキタノであった。



※登山会なので、個人情報に触れないようあっさりと仕上げました。



FIN



2007.5.15UP



記事 北野一機



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