北海道ツーリング2016後編















バックストリーム



 2016年8月15日、この日のイベントは、『白老川上の廊下』の沢登りの記録でございます。

 足を痛めている筆者としては、午前中ぐらいのルートで引き上げるべきだったのかもしれないけど、ついついフルコースで夕方までチャレンジしてしてしまった次第。

 沢を登り、滝壺を泳ぎ、さらに滝壺を登るとか、

 まあ、詳しくは後述いたしますのでお楽しみに!





 白老川の沢登りのお話だ。アンビの開拓したルートは7つあるそうだ。筆者はそのうち3つぐらいはチャレンジしているだろうか?まあ、とにかくエメラルドグリーンの澄んだ水が美しい。

 鉱石の影響があるのかもしれないけれど、お魚はあまりいないようだ。幾度となく滝を登る。なかなかワイルドな体験をしまくった。

 途中、昼食時、筆者が500ccの缶ビールを飲んでいる雄姿に姿に呆れていた村長の姿あり。復路、滝の滑り台で少しお尻を痛める。

 このあたりで、午前中のみ参加の皆様はクロちゃん運転の車で、帰路へと。残った皆様は、午後のダイハードルートが待っていました。

 流石、お盆特別企画の『お盆でドボン』だ。

 きりきり舞いよ・・・





 話は前後するけど、昼食前にかなりオーバーハング気味のトラバースルートにチャレンジした皆様がおりました。最初に期待の若手新人男性勢が途中で次々に水中へどぼん!

 うら若き女性陣、IさんとKさんもあえなくどぼん!となった。まさにお盆でどぼん!

 このクリフをクリアした人はアンビ関係の人では、まだ皆無の難所らしいが、なんとヘルパーのくろちゃんが成功する。くろちゃんとは同世代と思うが、日ごろから腹筋とか筋トレで鍛えているのだろうなあ・・・

 すっかり衰えた筆者は、トラバースにチャレンジすらしないヘタレでございました。





 こんな風に滝壺を泳いで渡るシーンも暫しあり。

 ぞんがい、これも老体には身に応えるものがあった。

 若いIさんは、余裕の表情。





 ここが、午前のメインスポット、滝のウォーターシュートだ。水量の少ない左側へ突入するとかなりお尻を痛めたりする。

 Iさんは大丈夫だったけれどもKさんは、相当お尻を痛めていたようだ。そして、ここでいったん引き返し昼食タイムになったわけでござんした。

 懸念していた痛めている筆者の足もなんとか大丈夫そうだ。

 でも、こういうツアーって本当に楽しいと思う。





 たぶん、マスミさん(最上部)だったかな?人間ピラミッドをしたいという声があがった。

 それはいいのだけれども問題は筆者のポジションなんです。おっさん化して衰えきった筆者が一番下の中央になぜかおりました。ここは若くて、体格のいいヤタロウのポジションであるべきだと思う。

 もうぼくは、あまりの重みに耐えられず、顔すら上げれなかった。





 こんな難所もあった。あのジャッキー・チェンの映画のワンシーンを彷彿とさせる脚だけで移動するという技だ。

 ほとんど全員、このテクニックで滝を登りきった。すんません、足を痛めている筆者だけは激流の中、普通に水中を登りきっておりました。ヘタレなオッサンです。





 最後の難関だった。

 バックストリーム!

 足のつかない滝壺の逆流を泳ぎ切り、この滝を登らないと帰路に辿りつけない。皆さん、ザックを背負ったまま激流を泳ぐ。まさにSASUKEのバックストリーム状態である。

 若手新人某氏は、真正面から滝登りを開始するが、水圧に押され滝壺にどぼんした。皆さん、次々に泳いで滝壺を這い上がっていく。まさにレンジャーそのものだ。

 Iさんは、浮袋をして渡河の準備をしていた。

『無理に一気に泳ぎ切ろうとはせずに手前の岩でいったん小休止するといいでしょう』
 そんなアドバイスをさせてもらうと・・・

「わかりました。そうします」
 にっこりと微笑んでいた。

 そしてその通り無事に泳ぎ切り、滝を登っていく。

 かなり肥満、もとい、体格のいいヤタロウは大丈夫なのかい?

 実はヤタロウ、学生時代、水泳部の出身なので、余裕のよっちゃんで逆流を泳いでいた。

 けどね、流石に本日のツアーを最後まで完遂するのは、一定レベル以上の身体能力がないと厳しいと思う。





 どうです。このなんともいいIさんの笑顔。素晴らしい。

 続いて筆者も必死で深い滝壺を泳ぎきる。あまりにも夢中だったので、ずいぶん水を飲んでしまった。大丈夫か?エキノコックス?そして、全身ずぶ濡れで、とても寒い。

 山用のモンベルの雨具を着てもぶるぶる震えていた。





 滝を全員がクリアした後、かなり急な傾斜をよじ登り、道道86に出た。

 沢水でかなり冷えたけど、急登でまた汗が噴き出る。

 いったん、白老市街のポロト温泉に入ってさっぱりする。ここは露天風呂などないけど、黒い色の温泉で効能が高いらしい。ぞんぶんに堪能した。

 白老駅前で、沢登り中は最後尾のポジションでいろいろお話したIさんとはお別れだ。ゴロウさんの”北の国から”のモノマネを聴くのが楽しみだったらしいが、また次の機会ということで。お世話になりました。

 宿に戻ると今宵の夕食は、チキンソテーだ。こちらも筆者の好物である。大変美味しくいただいた。

 食後の飲み会では、さっそく村長が本日の動画をUPしてくれて、渓流登りの醍醐味をじっくりとフィードバックする。

 しかし、人間ピラミッドの下部中央にいる筆者の様子は何度見ても苦しそうであった。

 白老川 上ノ廊下 沢登りリバートレッキングツアー 

 企画・制作:ニセコアンビシャス



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