北海道ツーリング2016後編















ラフランス亭2016



 余市岳の山頂付近からやや移動する。場所は秘密だ。でも、ものすごい高山植物のお花畑が存在します。

 天候は快晴、空気は非常に乾燥していた。そして山頂は、半袖ではきついぐらい気温が低い。下界は真夏だが、こちらは秋の行楽シーズンといった感じである。





 お花畑の下には、水場があった。きっと多くの動物の命の水になっていることだろう。

 しかし、どうでしょう、この神秘的な雰囲気。あの池まで行ってみたいと思うのだが、ぞんがい距離があるし、傾斜もきつそう。なにより道がないので藪漕ぎが大変だろう。つまり無理。





 話は前後するけど、これが余市岳の山頂だ。ヘルパーのくろちゃんによると、山頂付近があまりにも平だから、別名『滑走路』とも呼ばれているらしい。

 ここからの最後の登りが、ややきつかった。山頂付近を眺めながら、せっせと足を動かしていると一瞬、山頂がガスに覆われたが、すぐに青空に戻った。





 万年雪を見た。肌寒いはずで、この真夏に残雪があり驚いてしまう。ただし、汚れた雪なので、見た目は岩のような感じだった。まあ、画像に撮るまでもあるまい。

 ここで昼食タイム。たとえコンビニ弁当でもこんな絶景で食べる食事は本当に美味しかった。

 ファイトー、一発・・・

 埼玉の忍者乗りのライダーさんと少し上部へと戻った。見た目より傾斜があるので、こんなシーンもあったりした。





 そして、忍者氏と語り尽くせぬ青春の日々、肩をたたき合った。

 彼は昨年から北海道ツーリングにハマったそうだ。今回は、たまたまアンビに宿泊し、アウトドアのツアーにもハマった。でも明日からは、本来のオートバイツーリングに戻るらしい。

 北海道ツーリングをまわりつくしたら、また還ってくるといいしょ。

 なんて、しみじみと語り合った、お盆の午後の出来ごと・・・

 暫くすると札幌のオオタさんもやってきて、3人でアウトドアの話題などでまた盛りあがった。本当に楽しいトークをしていたんだけど、下から見ている人たちは、忍者氏をめぐって、ぼくとオオタさんがとり合い、激しいバトルを展開しているように見えたらしい?

 思わず『けんかをやめて♪二人を止めて♪』と懐かしい河合奈保子の曲(ずいぶん古い)を歌いだしてしまう人がいたとか?


花の余市岳 フラワートレッキングツアー


制作:ニセコアンビシャス





 余市岳を無事下山し、小樽の温泉施設に向かう途中、渦中の毛無峠のパーキングで小休止する。

 左からマスミさん、筆者、ヤタロウの仲良し3人組だ。

 しかし、筆者が毛無山で記念写真を撮るなんて、なんてゴロウさんの本質をついているのであろう?





 小樽天然温泉『湯の花』朝里殿(小樽市新港)

 毛無峠を下り、湯の花という温泉施設に入り、登山の汗を流した。泉質:低張性弱アルカリ性高温泉泉温:48度。効能:関節痛、運動性疾患など多数。利用料:650円

 しっかりと登山の汗を流した。いい湯だし、効能も文句なし。ただし、かなり混んでいた。





 小樽の天然温泉『湯の花』を出た後は、超高速で札幌に移動。

 そう、今宵のディナーは久々にラ・フランス亭でとるのですよ。よく冷えたワインをがんがん頂戴した。

 いや〜、自分の運転がないものだから、マダムのマミコさんから赤ワインを注いでいただきたちまち酔い心地となる。登山の後のよく冷えたワインの味は格別だ。

 ぼくは確かに酒飲みだ。まったく否定しない。しかし、他人が好んで飲むワインを馬鹿にするオヤジがたまにいる(昨今では某歓迎会で言われた)けど、そんな奴とは飲みたくないね。意味がわからないし、他人がどんな酒を飲もうと人の自由ではないか。美味しいものは、美味しいという自明の理は誰からも否定されたくない。そしてよく冷えたワインは至高の味だ。





 続いて道産ガニの冷製フラン。多分、タラバだと思うのだけれど、カニのよい風味がたっぷりと出ているまさに夏の料理だ。

 じっくりと味わっていると白ワインや生クリームの上品な香りが口の中に広がっていく。旨い。ラフランス亭が筆者の近所にもあったらどれだけラッキーなことか。





 ズッキーニの冷たいポタージュです。

 まさに夏にぴったんこ。ほんのりとズッキーニの甘さがあり、それでいて大変さっぱりとした味わいだった。

 ズッキーニは、見た目がキュウリによく似ているけど、本当はカボチャの仲間なそうな。





 白身魚のポアレ、ソースピストー。自家製ブレットソテー添え。多分、お魚は白身魚の柳の舞だと思われる。

 しかし、本当に旨かった。この1年、ラ・フランス亭で食事をすることを心待ちにしていた。

 どう表現するべきか?

 腕利きシェフの超一流フランス料理を咀嚼するように味わった・・・

 これが適切な表現かもしれない。 





 こちらが、本日(今月のディナー)のメインディッシュ、鴨のローストだ。

 ソースはバニュルスである。あっさりとしたお味だけど、何とも言えない旨味の詰まったジューシーさだった。本当に美味しかったです。

 おいでカモ〜ん♪





 デザートもいくつか選択肢があるのだけれども今回ぼくがお願いしたのは、ブルーベリーのタルトだ。

 芳醇なフルーツの果肉と香のハーモニーが素晴らしい。そして適度なサクサク感がなんとも濃厚なブルーベリーのお味を引き立てていた。

 ご馳走様でした。

 ラ・フランス亭(札幌市清田区三条) TEL011−882−1195

 この年は、HP『永久ライダーの軌跡』を見てラ・フランス亭をご利用されたツーリングライダーさんもおられたそうです。本当にありがたいことなのですが、シェフの準備の都合上、必ずご予約をされてからお越しいただけるとありがたいです。

 帰りに駐車場にて、シェフやマミコさんのお見送りを受けた。

 料理はもちろんだが、こちらのレストランのご夫妻の良識的な人柄も素晴らしいといつもながら痛感した。

 そして、ゴロウさんのサイトやモノマネもこよなく御贔屓にしてくだされている。

 帰路は、くろちゃん運転のワゴン車の方(もう一台は村長運転)に便乗したのだが、どうやらゴロウさんに北の国からの五郎さんが降臨したみたい。モノマネ連発状態に。まあ、ワインに酔ってずいぶん上機嫌になっていたという内的要因も多分にござる。

 マスミさんが、
「やっぱり、お盆にゴロウさんに会えてよかった」
 と、爆笑していた。

 そうかい、そう言っていただけると、なんだかシャイなゴロウさんは照れるのう・・・

 ポリポリ・・・

 酔ってない運転のヘルパー・クロちゃんもゴロウさんのモノマネに何度も噴き出していたそうだ。

 道北の旅で苦しみぬいた前半の内容と比べ、なんとアットホームで平和な記事ばかりなんでせう。

 しかし、北の旅がそんなに甘い日々ばかりなんてあり得ない。翌日には、過酷なレンジャー体験を味わうなど知るよしもなかったゴロウさんなのだ。



HOME  TOP