北海道ツーリング2014








画像:雲雀ヶ丘







 この日は、普通に起きたのだが、だめだ、まだヨッパだ。ぜんぜんアルコが抜けておらん。それでも朝食はなんとか食べる。

 今朝でヤタロウくんとはお別れだ。お世話になりました。無理に鹿児島から呼び寄せて
しまい申しわけなかった。でも再会できて嬉しかったぜよ。また会おう!

 大部屋に戻り、布団に横になると完全に爆睡してしまった。この日は、渓流登りのツアーに入る予定だったのだが、寝過ごしてしまい、後発組の雲雀ヶ丘ツアーに交ぜてもらうことになる。

 札幌の常連コウジロウくんのクルマにヨシカネさんが乗る。ツーショットツアーにほとんど強引に参入してしまいなんだか失礼しました。
   しかもラーメン中毒の筆者、ニセコ入りしてから一度もラーメンを食べておらず手が震えてきた。

『すんません、お昼のリクエスト、ラーメンでいいっすか』
 本当に勝手なお願いだった。
「あっ、別にいいですよ。それでは倶知安の街でラーメンを食べましょう」
 というわけで、倶知安のアジトケで塩ラーメン+半チャーハンセットをぞんぶんに堪能した。
 コウジロウくんって、気のいい男だねえ〜

 彼は摩周湖YHでヘルパー経験があるそうな。というより、昔、そのYHに泊まった経験がござる。料理がとても美味しかった。

 塩ラーメンのスープをゴクゴク飲んだら、二日酔いの頭痛もかなり回復する。

 考えてみれば寿都の”日本海食堂”では海の幸ばかりでなく、普通に塩ラーメンとかメニューにあったじゃんかと後で気づいた。無理にラーメン専門店につき合わせてしまったようで悪いことをしました。

 その日本海食堂付近から山側に入っていくと雲雀ヶ丘が存在するのだけど、なぜか間違えてソーランラインをひたすら南下、ついに弁慶岬まで辿りついてしまった。
 コージロウくんが完全に行き過ぎたんだけど、筆者もボーっとしていて気づきませんでした。

「ゴロウさんもついていたのに?」
 後刻、トモちゃんも噴き出しておられた。
 
   でもまあ、弁慶像の裏手の海岸の光景もなかなか素晴らしい。

 ヨシカネさんは画像をビシビシと撮っておられた。

 しかし、北海道の日本海側の海の色は本当に美しいブルーだと思う。夏ばかりでなく冬に訪れたときも雪が降る中、やっぱり鮮やかなブルーだった。
 ようやく雲雀ヶ丘に到着した。相変わらず広大な草原である。ラズベリーもそっちこっちになっていて、熟して旨そうなやつをがんがん食べた。

この丘も本当に人に知られておらず、いつ来ても他のグループを見かけたことがない。本当に穴場なのだ。
 
 冒頭の画像では、水田のパッチワークが望める。また尻別川の蛇行や日本海の絶景も眺めることができるのだ。

 2年前の夏、ジャムオジサン、マスミさん、ヤタロウたちと、さんざんラズベリーを採って、美味しいジャムにしたことがある。その晩の宴会のツマミにもジャムが出てきたけど、本当にデリシャスだった。
   この夏もオニヨメが綺麗な花を咲かせていた。

 もとい、オニユリでした。オニユリの群生が丘の坂を下って道路を越えた草地までテンテンと転がるように自生してる。

 オニユリを目印に、我々も坂を下り道路に出てクルマに戻った。
 駐車場周辺にてネジバナ発見。本当に可愛らしい花だ。旅を終えて帰宅してから、朝のランニング中に自宅近くの空き地でもネジバナを発見し、嬉しい気分となった。

 帰りがけ、岩内駅近くのメロン専門店でコウジロウくんが、お土産用のメロンを購入し発送の手続きをしていた。なんでも立派なメロンが1箱5玉入って送料込みで4500円だそうな。かなりお得だと思う。
 筆者も土産に購入しようかと一瞬思ったが、まだ早いかなということで見送った。

 というわけで、周囲が暗くなる頃ニセコのアンビシャスへ戻った。コウジロウくん、ヨシカネさん、今日一日大変お世話になりありがとうございました。

 渓流組のトモちゃんのお話だと函館のカシマさんは、ウエットスーツを着て滝壺に飛び込んだとか?

 スゲエ!

 ただし、カシマさんも大阪のマエダさんもこの日は宿に戻ることなく、帰路に着いたそうな。どうもお世話になりました。

 アンビのPAには今宵もハーレーやBMのGS、さらにカワサキのビックマシンが停車されていた。いずれも千葉ナンバーだった。今シーズンは本当にアンビを利用するライダーさんが多い。でもまさか屈斜路湖の和琴みたいに筆者のHPの影響でツーリングライダーの利用が激増してしまったなんていう現象はございますまい(和琴については、オーナーに申しわけなかったと思っている)。まさかねえ。

 後に判明したのは、親子4人家族で北海道ツーリングにいらしておられる千葉県在住のライダー一家の皆さんがこの日、お泊まりだった。

 息子さんのうちご次男さんは、”永久ライダーの軌跡”という北海道ツーリングのHPを参考にして旅を計画されたそうだ。そのHPに登場するニセコアンビシャスという宿がとても楽しそうだったので、今回家族で宿泊することに決めたらしい。

 へえ〜、永久ライダーの軌跡ねえ?北海道ツーリング専門みたいなサイトもあるもんだ?そいつぁーすげぇーや?

 って、やっぱし、うちの拙いサイトじゃないですか。いいんだか、わりいんだけ知らないけんど、ご覧いただき恐縮でござんした・・・
   今宵の夕食のメインは、チキンの照焼きだ。なんというのだろう。手のかかった丁寧な家庭料理という感じでとても美味しくいただきました。

 自宅だと、ビールを飲みながらおかずのみを食べて、ほとんどご飯を食ないままヨッパになり寝てしまう。なんて体に悪いことも時折あったけど、ここではきっちりとご飯とみそ汁もガンガンいただいた。
 その後、昆布温泉、つまりニセコグランドホテルの巨大な露天風呂にて効能の高い源泉かけ流しの湯を堪能した。

 帰りがけ、アンビの駐車場で空を見上げると満天のミルキーウエイが輝いていて、誰もが息を飲んで感嘆の声をあげていた。

 夜の宴会では、千葉のライダーご家族さんとすっかり意気投合してしまう。

「ゴロウさん、福島市の高湯温泉にはツーリングでよく出かけるので、その時は連絡するよ」
 千葉のハレー乗りのおとうさんが、上機嫌で話かけてくれた。
『はい、その時をお待ちしています。また飲みましょう』
 筆者も酔い心地で応えた。

 初めての北海道ツーリングでは、ホタテの貝殻が敷き詰められた道、宗谷丘陵がとても印象に残ったそうだ。

 楽しい夜だった。

 ぼくも旅の行程が残り1週間となった。明日からは地道なキャンプツーリングで道東道北各地を自由気ままに旅しよう。

 しかし、運命は北のサムライに過酷な試練を与えることになる?

 永久ライダーの軌跡という旅系のHPを立ち上げて以来、最大のピンチが翌朝から始まることになるなど、今宵の愉快な宴会の時には知るよしもなかった。

 神は乗り越えられない試練を与えない・・・(by JIN)

 だったらいいんだけんどねえ〜

 そして翌朝・・・

 よし、本日こそは出発だ。孤独なキャンツーの世界に戻るのである。

 日程は、まだ1週間もあった。余裕で道東道北を旅できるであろう。

 天塩の理容師の姐さんにも再会したい。道東では馴染みの和琴や知床もまわりたい。 
 根室では茹でたての花咲ガニを今年も賞味したい。やりたいことは山ほどあった。

 千葉のライダー一家の皆さんやミヤビさんトモちゃん夫妻、ユミさんたちとも記念写真を村長に撮っていただいた。
 
   もう、思い残すことはない。パッキングを済ませ、さあニセコを旅立とう!

 ほとんど、みんな出発してしまったが、筆者は心の中で深くお礼を言った。

 村長、ユミさん始め、皆様、長きにわたり大変お世話になりありがとうございました。
 皆に助けてもらってなんとかなっているただのダメっぽいオッサンのゴロウさんから、真の男、北のサムライ・北野一機に変身するのだ。

 この銀魂のようなギャップが、実は当サイトの真骨頂なのである。

 まるで水戸黄門みたいである。

 ところが驚天動地な直後の展開に驚愕する・・・



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