北海道ツーリング2014
楓の沢の苔の洞門にて(画像:ニセコアンビシャス)
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支笏国道沿いの有名な”苔の洞門”は現在立ち入り禁止(一部は解放)だが、そこではない。そこから遠くはないが、本家よりも素晴らしい緑色の洞門が存在していた。 その名は、楓の沢の苔の洞門・・・ ほとんど人に知られていない神秘の世界だ。 正確な場所は内緒ということでご了承願いたい。 |
というわけで、支笏湖畔近くの某所でウオーミングアップしていたりした。 台風一過のお盆の某日は風が強かった。これでは登山は無理という村長判断で、苔のルートを探索することとなった。 |
国道沿いから20分も歩くと見事な苔の洞門が見えてきた。 ここは道というより、本来川だ。雪融けの季節以外は水が枯れてしまい、かくの如き状況になる。 何千年、何万年と雪融けの水の浸食が連綿と続き、出現した光景だった。 |
この苔の洞門は、3バージョン存在し、進めば進むほど浸食が深くなる。 時折、光が射し込むとさらに幻想的なロケーションとなってきた。 岩場も多くなり、なかなかバリュエーションにとんできて楽しめる。 |
1つのルートが終わり、次の苔の洞門に向かうには結構な難所があった。 ロープの上部は角度が高く、帰りはぞんがい苦戦したりする。 しかし、誰がザイルを垂らしてくれたのだろうか?地元の山岳会? |
やや光が差した苔の洞門・・・ この神秘的な雰囲気が素晴らしい。 帰路、ノブロウくんが来ない。遅いなあ。村長が心配して様子を見にいったら、衝撃のアクシデントが? なんとノブロウくんの巨体が岩に挟まれて動きがとれなくなっていた。 |
途中、セイコマで購入した昼食を摂る。ぼくはサンドイッチとおにぎりを購入したが、おっさんになりすっかり食が細り、おにぎりがどうしても食べれなかった。 「帰りの汽車で食べるから、もらうわ」 というわけで、札幌のオオタさんへ差しあげた。 素晴らしい苔のワールドを堪能し、楓の沢を立ち去った。 |
トレッキングの後はもちろん温泉だ。 ”まっかり温泉”、泉質:ナトリウム塩化物、神経痛・筋肉痛・関節痛などに効能がある。 露天風呂から見える羊蹄山が大変お見事であった。 |
さて、事件は夕食前の大部屋で起きた。 ノブロウくん、マエダさん、ゴロウさんなどで、いつものようにゴロゴロしながら、雑談に花を咲かせていたところ・・・ 「あの、静岡のKと申します。もしかしたら永久ライダーを書いているキタノさんですか?」 と、廊下の方から声をかけていただいた。 『はい、確かにキタノです』 「うわー、ここで会えるとは思いませんでした。本当に嬉しいです」 筆者のHPやブログをよく読んでくれている方とのことだ。 こういう光景は、道東あたりのキャンプ場などにいけば特に珍しいことではない。そして、近年の筆者はできればそっとしていただいた方がありがたいと思う側面もあった。 『そうでしたか。それはありがとうございます』 平然と答えたんだけど、ノブロウくんとマエダさんの眼は点になったいた。 なんでこんなただのオヤジのゴロウさんのHPの信者がいるんだ?こんなエロオヤジがなんでこれほど有名なのだ? あり得ない! その後の夕食や飲み会でもなんだか騒然としているというか物議を醸しだしていたようだ?確かにキャンプツーリングをしていない筆者は、ただのエロイ人なのかも知れない。逆にどんな環境でも果敢にキャンプ旅を続けるストイックなゴロウさんは、真の男よ!北のサムライよ!と絶賛されていたりした。 まあとにかく、永久ライダー信者という静岡のKさんは、来年はアンビに連泊してトレッキングツアーに参加されてみるとのこと。 なによりです。 PS.行方不明の持病の薬袋は、とうとう発見できなかった。 |
というわけで、台風一過の奇跡的によい天気の日々は穏やかに続いていた。 車は、村長運転のワゴンとノブロウくん運転のプリウスだ。ぼくは、プリウスの助手席に座ったのだが、実に快適な陽気である。 空には、ハート形の雲が浮かんでいた。 |
『薬を失くしてしまったようだ。悪いが速達でアンビに送って欲しい』 「もう、面倒くさいわね。あなた前にも稚内で薬を落としたでしょう」 家人が不承不承薬を送ってくれる手筈になった。 本来、最初から白老の滝で沢登りをする予定だったが流石に水量が多く、急遽、午前中はポロト湖でカヌーをすることになった。 管理人さんの話だと意外に深い沼なので、立ち上がったりするのは厳禁だし、ライフジャケットは必携とのこと。 |
管理棟の前の芝には、綺麗なネジバナが咲いていた。 本当にかわいらしい野花だと思う。つい先日もジョギング中に家の近くで見つけていたりする。 話は変わって、本日から熊本、いや鹿児島のヤタロウ(イワサキくん)が合流する。いやあ、実に2年ぶりか。 |
「ゴロウさん、鳥籠がちぃともうれんぜよ」 『おお、ヤタロウ、ポロト湖に飛び込むとか、パフォーマンス見せんと売れんちや』 というわけで、ヤタロウはカヌーからポロト湖に飛び込みました(嘘) さらにミヤビさん、トモちゃん夫妻とも久々に合流しました。 うっ、れっ、しいねえ〜〜〜(黒板五郎風) |
しかし、カヌーに乗るなんて12年ぶりぐらいか。多分、屈斜路湖の和琴半島でレンタルして以来だと思う。実に久しぶりだ。 ちなみに前から、マエダさん、函館のシホちゃん、最後尾はゴロウさんの順である。 |
我々のカヌーの速度があまりにも速いので、村長から”海賊船”と名づけられる。 しかし、湿度が低く快適な日和であった。 湖岸には、サワギキョウなどの美しい花も咲いているのが見受けられた。 |
1時間700円の格安料金だったのだけれど、そろそろ岸に着かねば。 それぞれのカヌーが、時間に合わせて殺到してきたので、着岸するのに順番待ちとなる。 当カヌーも管理棟近くに接岸するもここで悲劇が! |
カヌーの上で立ちあがった瞬間、陸上に引っぱられ、筆者は後方に思い切り転倒。お尻が椅子の後ろに挟まってしまい、ご覧になった方々から大爆笑されてしまう。 やっちまいました。これは悲劇というより、喜劇といえるだろう。 まあ、総じて非常に楽しい体験であった。 |