北海道ツーリング2014















 今宵、ニセコアンビシャスの村長がおられないのなら、ニセコ周辺の夜の温泉ツアーもないだろう。今のうちにお風呂に入っておこうと思い眼に入ったのが、こちらの温泉旅館だ。

 あんまり期待はしてなかったのだが、入浴料500円。早朝の朝食バイキングと併せると千円という破格になるらしい。素晴らしい。

 湯元ほくよう(白老郡白老町竹浦121−41)
   ナトリウム塩化物泉、源泉100%、お肌がすべすべになり美人の湯ともいわれているそうだ。少し渡り廊下を歩くが、露天風呂も風情があり、充分に湯を堪能できた。

 もう少し、歳をとったら、泊で来てみたい。食事もカニ食べ放題プランとかあり、面白そうだ。虎杖浜って、意外に穴場で興味深いポイントだと思う。
 ”道の駅あぶた”で小休止する。こじんまりとした木造の建物がぬくもりを感じる。

 ベンチでは、家族連れやカップルがソフトクリームなどをほおばっている穏やかな光景だ。 
 
 そんな絵柄を背後にスロットルをあげた。後はナビの最短距離モードのいうがままに内陸部のニセコを目指す。なんだか筆者、ツーリングライダーとして、ダメな人間になってきたやも知れぬ。
   というわけで、ニセコアンビシャスに到着しました。

『ただいま〜お久しぶり』
「おかえりなさあ〜い」
 ユミさんに迎えられ、愛機の荷を解いだ。

 ”ホテルほくよう”の話をすると、先日、ユミさんも村長と利用されたそうだ。
 オサカナのフライがメインだ。どうです、このバランスのとれた夕食。ぼくは、アンビのよさは、ユミさんの作る食事に尽きるかもしれないと思ってる。

 大変美味しく頂戴し、その後、登山や渓流登りなどのお話で盛り上がった。

 やがて、ほどほどの時間にいつもの男子の大部屋に戻り、静かに眠りについた。
 
 つもりが・・・

 12時過ぎに札幌のラフランス亭から皆様が帰還され、その騒ぎで眼が覚める。

「おー、ゴロウさんじゃありませんか・・・、お久しぶり」

 ノブロウくん、マエダさん、カワベッティさん、マスミさん等々・・・

 いつも懇意にしていただいている皆様が寝ぼけ眼のぼくの手を握ってくれた。

 ほとんど、寝起きで呆然としていたけど・・・

 うっ、れっ、しいねえ〜

 (黒板五郎風)





両古美山山頂にて



「夕べは、夜中に起こしてしまってごめんね」
 皆さんからいわれたけど、なんもなんもすっきりと目覚めることができた。 

 この日は、積丹半島内陸部の両古美山を登山する。最初、ヨロコビヤマと勘違いしてしまった。

 台風接近で、非常に微妙な天気なのだが、台風は太平洋側に上陸なので、日本海側なら大丈夫と村長の判断だった。
   本当に晴れ間の中、登山を開始する。

 実はPAが、もっと奥にあったのだけれど、シェルターが出来上がり、迂回ルートができてしまったらしい。そうしないとシェルターをよじ登り、強引に突破する登山者が頻発するようだ。
 最初の30分ぐらい、つまり稜線に出るまでの急登が少しきつかった。まあ、でも藪漕ぎをするでもなく整った登山道だと思う。カワベッティさんの後をずっと歩いていたのだけれでも、彼女の登山靴の紐が解けてしまっていた。

『カワベさん、足元注意』
 と、教えてあげるとヘビがいたと勘違いされて絶叫しておられた。
 
   標高の低い山なんだが、高山植物のなんと多いことか。

 画像は、コケモモ(多分)だと思います。

 それ以外にも多種な植物の宝庫だ。ニセコの白樺山に似てるかも知れない。 
 マエダさんが、スキップしている図。本当はあんまり体調がよくなかったそうだ。

 ちなみに彼は、この晩の飲み会を欠席している。

 それにしても歩き易い登山道であった。
 
   皆さんは、手前の岩場で昼食を摂っておられたが、村長と筆者は、なぜか岩場をよじ登りまくっていた。

 筆者には適度な危険とスリルが必要なのだ。3点確保をしながら岩場を動き回る。もしかしたら、先ほど通過した頂上地点よりもこの岩場の方が標高が高いのではないかと思った。 
 そして、ほどほどの地点で、セイコマで購入した弁当を食べた。

 コンビニ弁当だけど、山で食べるご飯は大変美味しい。あっという間に完食してしまった。 
 
 下りは、カワベッテイさんが先頭になり、凄い勢いで下山した。この異様なペースは普通ではない。

 カワベッテイさんの真後ろにいた筆者が、つまずいたフリをして、カワベッティさんに抱きつこうとしていたからペースが早かったという噂が実しやかに流れる。

 それじゃあ筆者は、まるでただのエロい人みたいじゃないですか?

 えっ?違うの?
   下山後、神恵内村の”リフレッシュプラザ温泉998”で、ゆっくりと汗を流した。入浴料500円、国内有数の強食塩泉で、お肌がつるつるになるそうだ。

 海水の1.3倍の塩分濃度と炭酸ガスを含んだ効能の高い温泉らしい。なんでもあまりの塩分の高さに湯の中で体が浮くとか浮かないとか?
 夕食前、暖炉室にて、カワベッティさんやマスミさんと語り合う。

 明日の天候が不安な九州のカワベッティさんをほとんど無理に引き止めてしまった。本来、札幌のホテル泊まりだったのだけれどもユミさんのアドバイスもあり、ゴロウさんとお酒を飲む方をセレクトしてくれてありがとう。

 なんとなく画像が昭和?

 失礼しました・・・
 
 ぼくは、そんなカワベッティさんにずいぶん前から、ぞっこん惚れていたりした。

 食後の飲み会もかなり盛り上がった。

 おそらく、明日は台風直撃なので、宿主宰のツアーも中止だろう。村長も皆さんも今宵は珍しく12時過ぎまでヨッパになり、皆であつーく語り合う。

 外からは、激しい風の音が響いていた。




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