北海道ツーリング２０１４
１１
北海道ツーリング２０１４
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| 翌日、朝食中に某駅前のバイク屋のおっさんが、さっそく迎えに来てくれた。 いや、まさか、イグニッションキーの盗難防止装置が作動しているとは思いませんでしたよ。最初はサイドスタンドの出したままスタート防止の装置が作動していると読んだんですが違いました。 次に発火するブースターが壊れていると思いましたが、交換しても反応がないので見当違いでした。その他、あちこち部品を交換してもまったくだめなので何度もメーカーに問い合わせたんですが、イグニッションじゃないかといわれるばかりでまったく見当がつきませんでした。 どうしてもダメなら、カワサキの直営店へゼファーを持って行って見てもらえといわれたんですけど、こっちにもバイク屋としてのプライドってえやつがありますからねえ〜 メーカーがやたらイグニッションっていうもんだから、キーの差しこみを外してみたら、本当に米粒代のスイッチを見つけたんですよ。こいつにうちの中古の４００ゼファーの部品をぶち込んでみたら、奇跡的にエンジンがかかったという次第でした。 あたしは、バイク屋歴うん十年でしたが、これほど苦労をし、そしてやりがいのある修理は初めてでした。 「少々、値は張りますが修理代です。あちこち余計な部品も交換してしまったし、かなりの工賃がかさんでしまいました」 おっさんから請求書を手渡された。 ８２００円かあ。ちょっと高いけど、まあ、これぐらいの修理代なら致し方なし・・・ しかし、請求書をよく見ると修理代の桁が違っていた。 金八万二千円也！ ガ〜ン ガ〜ン ガ〜ン ちょっと、あんた、８２０００円の修理代って、いくらなんでも・・・ クマりましたぜよ！ |
| 至って普通のサラリーマンである筆者にとって、８２０００円という巨額の修理代はあまりにも痛かった。 近くの郵便局で、予定の旅費の全額を下ろして、バイク屋のおっさんに支払った。 失意の中、ゼファーのスロットルを開ける。イグニッションの盗難防止のスイッチだけの交換なら１２００円ぐらいで済んだ気もするけど、深く考えないようにしよう。 『お世話になりました』 「お気をつけて」 なんとなくばつの悪そうな顔をしたおっさんに礼をいいながら、ニセコへと向かった。 まあ、気を取り直して残り少なくなった日程の旅を楽しもう。しかし、泣きっ面に蜂だ。途中から雨が降り出した。 カッパに着替えて、これからの日程を考えた。とりあえず、道東道を使い、本日中に屈斜路湖畔の和琴キャンプ場へ行こう。そして天然温泉を楽しもう。そう思うと、気持ちがやや高揚してきた気がする。 アンビに戻り、荷物をパッキングした。そして、長期に渡りお世話になった村長夫妻へ深謝し、アクセルを挙げた。 ずっと雨が降り続いていた・・・ 支笏湖も雨、支笏湖公園自転車道も雨・・・ 昔、美味しい天然水をご馳走になった”名水ふれあい公園”あたりを過ぎた頃、腹が減った。そしてラーメンライダーの筆者は無性にラーメンが食べたくなっていた。 やがて、千歳市内でたまたま目に入ったド派手な外観のラーメン屋に入る。というより、冒頭の画像の通り、内部も派手派手であった。 |
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味平（千歳市末広） 有名人のサインやら、骨董品やら？とにかく混沌としていたが、地元では人気店らしく、かなりの盛況である。 メニューも多し。ぼくはとりあえずランチセットのようなものをオーダーした。 |
| 先代醤油＋半チャーハンである。先代醤油ラーメンは、バランスがよくまとまっており、鶏ガラのダシも効いていて美味しい。万人受けするあっさり系ラーメンだと思った。 |
| チャーハンもぱらぱらとしていていい感じだった。味付けも特に濃すぎるわけでなく、ほどよく塩コショウとラードが効いており、ラーメンのスープと共にガツガツと平らげる。 すっかり満腹となり外に出ると、やっぱり大粒の雨が降っておりました。 |
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| この日、風雨にがんがんさらされながら、道東自動車道を駆け抜ける北のサムライの姿ありき。 男は黙ってサッポロビール！ |