北海道ツーリング2013
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今朝もそこそこの時間に目覚めた。相変わらずどんよりとして雲の多い屈斜路湖周辺だ。多分、今日も和琴以外はどこへ行っても雨だと思う。 ご飯を炊き、納豆3パックをおかずにする。納豆には、ドバッとマヨネーズをかけた。実は筆者かなりのマヨラーなのだ。納豆ご飯は本当に美味しい。 |
食後、ミヤタ、チューさん、ふじんさんがやって来た。3人ばらばらに道北方面を目指すそうだ。 「お盆あたりなら、おそらく毎年和琴にいるのでまた来年も会いましょう」 ミヤタが笑いながら話していた。 そして、3人共、では!といいながら出かけていった。お気をつけて。 その後、洗濯物もかなり溜まったので、管理棟でしっかりと洗濯を済ます。 |
しかし、イトウさんが来ない。もうかなりの時間待った。お昼ぐらいにようやく現れる。 「キタノさん、美幌峠とかもの凄い霧と雨で寒かったですよ」 彼はテントを設営するとすぐにビールを飲み始めた。もう今日は動かないようだ。 |
筆者は、ここに1日停滞しているのも嫌なので午後からでも動くことにした。昼食も食べたいし。そしてまたも重い愛機を引きずって売店の方に出て暖気を始めた。とりあえず昼めしだと思いスロットルをあげた。空はどんよりと曇っており、いつ降り出してもおかしくない。遠出するのはやめとくか。 |
結局、またも弟子屈ラーメンに来てしまった。やはり混雑していたが、1人なので早めにカウンターに座れた。本日は弟子屈醤油にするか、むかし醤油にするか迷う。 とりあえず弟子屈ラーメンの原点ということなので弟子屈醤油にしてみた。とんこつベースながら透き通ったスープで旨みが凝縮されていた。美味しい。技ありの一杯という感じである。 |
その後、フクハラに立ち寄り、アルコールや食料を調達して和琴に戻った。するとイトウさんはテントの中で爆睡している。筆者も今日は動く気がないので、ビールの栓を切り、ひたすら屈斜路湖を眺めながら飲み続けた(おい!) こういう日が1日ぐらいあってもよいだろう。実は筆者、今回のツーリングでは、連日、真面目に走っていたせいかお尻が痛いのだ。尾てい骨が痛いし、お尻の皮膚も腫れているような気がした。とにかくこの1週間、近年稀に見るぐらいの走行距離だった。 そしてお尻が擦り切れてしまった(TT) |
あたりが暗くなってきた。そろそろ夕食にするか。イトウさんも起きてきたし、マサさんも帰ってきた。筆者は大量に購入した餃子を焼いて酒の肴とし、ふるまった。マサさんも餃子を購入し、カブったと嘆いていたが、それは朝食のおかずにすればいい。 ラジオでは明日も全道的に雨だと言っている。2日後には天塩入りしたいので、そろそろ動かないと。 |
「明日は旭川でビジホに泊まり、飲みにいきますか」 イトウさんが提案するも旭川のどのホテルも満員御礼だった。 マサさんがツーリングマップルに記載してある西興部の森夢(りむ)というホテルにTELしたら、うまい具合に3人1部屋をゲットした。1人3700円というのだから格安である。どうせ雨だし、お尻が擦り切れてしまった筆者としても、そろそろ布団で眠りたい。あすは宿に入ろう。 今宵は、ホシノさんも5分間ライダーも現れない。というより誰もが早めにテントに入って寝てしまったらしい。皆、疲れているのだ。 湖面に近い場所にテントを移したせいか、優しい波の音がずっと聴こえていたような気がした。 翌朝は、まあまあ早くに起床して、和琴共同浴場で汗を流した。がっつりと寝たので疲れがかなりとれた。朝食は、昨夜の残ったマサさんの餃子をおかずに済ます。 さて、本日の行動なのだが、イトウさんは単独で、筆者とマサさんは網走のホワイトハウスや北見の北きつね牧場、遠別つるつる温泉に立ち寄ってから西興部のホテル森夢に向かい現地で合流することになった。というわけで、イトウさんは早々と出発していく。まあ、夕方に会おう。 |
筆者もぼちぼち撤収作業をしながら、すっかり仲良しになったファミリーテントの美しいマダムと談笑していた。 すると視線が・・・ 「キタノさん、モテますよね」 マサさんが、じっとこっちを睨んでいた。 『てめえ、このことバラしたら、わかってんだろうな』 一応、脅しておきましたとさ? |
ホシノさん(画像)や5分間ライダーにも3日間お世話になったお礼を言った。 2人は本当にいい笑顔で、また会いましょうと返してくれた。 こういう出会いや再会が、四半世紀以上前から連綿と続いている和琴を筆者はたまらなく好きなのだ。 |
というわけで和琴を出発。マサさんのカローラフィールダーの後ろをついて走っていた。どこをどう走ったか覚えておらぬ。とりあえず女満別の道の駅で購入したソフトクリームが折れて落ちてしまった。でも、すぐに店員さんが作り変えてくれた。嬉しいねえ。 メルヘンの丘で画像を撮影。ここが1990年公開の黒沢明監督の映画”夢”の撮影地だ。 |
昼食は網走市街地のホワイトハウスで摂る。ここも久しぶりにやってきた。オーダーしたのはステーキとポークソテーの定食である。美味しいが、そのボリュームたるや半端じゃなく苦しみ抜いて完食した。 でもまた来たいと思う。それまで筆者の胃袋をもっと鍛えておかなければ。 |
ここからは筆者が先頭になる。ナビの目的地を道の駅”おんねゆ温泉”に設定して指示通りに走った。えらい山の中のルートだったのは間違いないが、どこをどう走って道の駅に到達したのか、まったく覚えてない。まさしくカーナビ病にかかってしまったようだ。 ここでトイレ休憩して出発すると、すぐ裏が北きつね牧場であることに気づいた。しかし、お尻が痛い。 |
北きつね牧場は入場料500円であった。ここは筆者が学生時代から存在していた記憶がある。予防接種とかきちんとしているそうなので、さわっても大丈夫みたい。でもその勇気がでない。キツネも人間への興味深々なのだが、一定の距離まで来ると立ち止まってしまった。野生のキツネを甘やかすのはよくないと思う。でも、ここのコンコンなら存分に可愛がりたい。 |
猛暑のせいか、こんなになって寝転んでいるコンコンも多かった。 いやしかし本当に可愛い。もともと動物好きな筆者なのだが、歳をとってきたらとみに眼がなくなるぐらいの状況になった。うちの猫も本人?から嫌がられるぐらい溺愛していたりする。ついでにほとんど興味のなかった観葉植物まで趣味が広がり、オヤジ化が進んでいた。 |
哀愁の後ろ姿。寂しそうだなあ。筆者が帰る頃、テクテクと歩く後ろ姿を見せるコンコンだった。 駐車場に戻ると16時過ぎになり陽が傾いてきた。ナビで西興部に到達する時間を計算させると4時間以上。これはマズイ。塩別つるつる温泉はパスして、急いでホテル森夢に向かうことにした。 |
ここからも筆者が先頭で走ったのだが、カーナビの指示通りなので、どこがどこだかさっぱりわからん。一時的にオホーツク沿岸に出た頃には陽が落ちる瞬間だった。 セイコマで左画像を撮影し、今宵のアルコール等を調達して出発する。今のところは晴れているが道路脇には水たまりが多し。筆者たちはたまたま雨の跡を走っていたのは間違いない。 |
周囲が真っ暗になった頃、ようやく西興部のホテル森夢に到着した。イトウさんは天候が回復したからキャンセルし、キャンプにするそうだ。また明日会おう。 しかし、立派なホテルではないか。素晴らしい入浴施設までついて1人3700円なら安いものだ。さっそくチェックインを済ませ、荷物をどんどん運び込んだ。 |
愛機ゼファーは、お子様連れのお客様が多いので玄関の入口から離れて停めてもらえれば、屋根の下に停めてもOKという許可ももらった。雨に濡れずに助かる。 夕食はキャンプ場近くの居酒屋でとるつもりだったが、普通の食堂っぽい感じがしたのでホテルのレストランで軽くザル蕎麦にした。なにせ網走のホワイトハウスの食事が超ボリュームで完全に食傷気味に陥っていた。 |
前述の通り、ホテルの大浴場も清潔できちんとした造りだった。温泉かどうかは不明だが広々としてゆっくりとくつろげる。 風呂を堪能した後は、ぐいぐいと酒を飲んだ。マサさんは早々に寝てしまったけど、筆者はさらにビールを飲みながら起きていた。 ほぼ旅の前半戦は終了した。とにかく明日は天塩のライダーの宴に参戦するのは決定している。どんな展開になるのかはまったく読めない。 主宰者の噂のゆーみんさんとは初対面になる。楽しみです。 本日もずいぶん真面目にツーリングしてしまったが・・・ とりあえず、筆者はお尻の皮がむけてしまいかなり痛いのだ! |