北海道ツーリング2013








白樺山山頂にて(画像提供:アンビシャス)



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 今朝もやはり天候はいまいちだった。まあ本降りにはならいだろう。ノブロウくんの会社の同僚・BM氏は、釧路方面に向かうそうだ。後刻、天気予報を見ると道東方面のお天気はあまりよくないらしいが、大丈夫だったろうか?

画像提供:アンビシャス 
 朝食後、アンビ出発。途中、羊蹄山のビューポイントで記念撮影。左からハルミちゃん、筆者、はっちゃん。

 はっちゃんは帰路に着くため、ニセコ駅でお別れだ。いつの日か羊蹄山の山頂まで一緒に登りましょう。お世話になりました。後日、ご丁寧にメールまで頂戴し、ありがとうございます。
 ニセコパノラマラインを北上し、1年ぶりにやって来たのは神仙沼だ。駐車場から木道を20分ほど歩くと、この手つかずの大自然が現れる。

 本当にいつ見ても非の打ちどころのない素晴らしい湿原だ。まさに心が洗われるようである。

 画像提供:アンビシャス
 
 画像提供:アンビシャス
 本日は神仙沼に訪れる人も少なく、非常に静寂な雰囲気に包まれていた。

 時折、小雨が降ったりと天気が安定しない。でも雲の流れの速さにインパクトあり。まるでTVの早送り映像のようだ。
 見事なサワギキョウが咲いていた。後からやって来た観光バスのガイドさんが、ぜんぜん違う花の名前を言っていた。でも、すぐに村長から違いますと指摘され、すいません間違えましたと潔く訂正していた。

 サワギキョウの花言葉は、高貴・特異な才能・繊細・敵意だそうな。支離滅裂というか、意味がぜんぜん違う漢字の羅列のような気がするのは筆者だけだろうか。
 

 画像提供:アンビシャス

画像提供:アンビシャス
 水面に空の色が映り、たいへん美しい水鏡状態となっていた。

 尚、念のため、鎌倉時代の歴史物語”水鏡”の内容を述べておく。高祖神武天皇から仁明天皇までの57代の事跡を編年体で綴られている。独特の歴史観が味わい深い。まあ、余談でした。
 おお、神仙沼に鴨が優雅に泳いでおりました。どうやら、ファミリーで暮らしているらしい。

 そして、筆者ぐらいの世代だと、つっ、ついつい歌いたくなってしまう?

 おいでカモ〜ん♪

 やっちまった(^^;

画像提供:アンビシャス

 画像提供:アンビシャス
 ウメバチソウという小さくて可愛い花が、そっちこっちに咲いていた。花期は8−10月。北海道から九州にかけて、日当たりのよい湿地帯に広く分布する。

 花言葉は「いじらしさ」。

 なんだか、男心を一発で仕留めるような一言だと思いました。
 帰りがけ、眼下に海沿いの町が広がった。昨年も2度ばかり、神仙沼を訪問している筆者は、当然この町の名前を知っていた。

 ただし、なぜか教えることができない。なぜなら、この町の秘密は・・・

 イワナイ・・・

 失礼いたしました(^^;
 
岩内町・画像提供:アンビシャス
   続いて白樺山登山となる。筆者は始めて登る山だ。高低差が小さく登り易いルートである。

 頂上が近づいてくると随所に岩場が存在し、変化に富んだルートになり楽しかった。
 また美しいお花が咲いていました。タカネナデシコというそうです。北海道・中部以北の岩礫に分布する。田中澄江氏が”花の百名山”の著書で斜里岳を代表する花として紹介している。花言葉は、純愛・無邪気・いつも愛して・女性の美・大胆など。

 素晴らしい。流石、ナデシコだけある!

画像提供:アンビシャス

 画像提供:アンビシャス
 標高923M。1時間ぐらいで頂上まで到達してしまうのだが、高山植物の宝庫であり、頂上付近の眺望は秀逸だと思った。

 頂上まで、途中ですれ違った登山者は年配のご夫婦のみである。この山もとても静かだった。
 昼食は頂上でとった。本当に山で食べる弁当は美味しい。すんません、運転じゃない筆者は、缶ビールもプシュッと開けていたりする。

 ちなみに後の山は目国内岳です。しかし、こちらの画像、高所恐怖症気味の筆者にしては頑張った。

 画像提供:アンビシャス
   頂上の眺望を楽しんでいると、まさに一変俄かにかき曇り、あたりが真っ白になった。

 変幻自在に動き回る雲の中に入ってしまったらしい。

 というわけで、やや急いで下山の途につく。
 下山した頃、空を見上げると綺麗な青空が出ていた。思えば、この夏の北海道のお天気は、この現象の繰り返しだった。

 まさに気象に翻弄された日々だったといえる。まあ、今にして思えばそれも楽しい旅の記憶の断片のひとつとなった。
 
   パーキングにキタキツネが現れる。獲物(鳥みたい)をくわえていた。物怖じせず、人に慣れた感じだった。観光ギツネか?

 この日は、キツネによく会う一日だった。帰路も含めると2,3匹のキツネを道路脇などで見かけた。
 その後、汗を流しに新見温泉本館へ向かう。こちらの温泉も秘湯ぶりが大いに漂う。明治41年、新見直太郎により発見されたそうだ。発見者の名前が温泉名の由来となった。

 玄関から、建物に入ると昭和の香がした。受付でオジサン(オーナー?)に湯けむりパックを渡し、中に入る。通常の日帰り入浴は5百円です。
 
   画像は内湯。リュウマチや冷えなどから足の痛みに効能がある。これを書いている現在、筆者は登山や過度の走り込みで左膝を痛めているが是非、新見温泉で湯治したいと思った。リーマンの筆者には、それは不可能な話だけど。

 さらに奥は混浴露天風呂になっている。もちろん入っているのは村長とぼくだけだった。ここも風情のある露天風呂で、すっかりくつろがせていただいた。 
 玄関に展示してある大きな油絵。惹きこまれるような美女が描かれており、思わず見入ってしまった。

 村長のお話しだと、モデルはこの旅館の娘さん(現若女将)とのこと。本日は残念ながら、若女将さんにお目にかかれませんでした。
 
   夕刻、アンビに戻る。夕陽が沈む光景を横目に本日の記録をブログに画像なしで打っていた。ビールをがぶがぶ飲みながら(こらっ)

 すると、村長の声が玄関から聞こえた。
「ゴロウさん、カワベッティさんが来たよ!」 
 1年ぶりに福岡のカワベッティさんとも再会できた。彼女は本当に明るくて愉快な人物である。

「ゴロウさん、お久しぶり」
『おお、カワベッティさん、お帰り』
 うれっしいねえ!(黒板五郎風)

 お気に入りの癒し系カワベッティさんがいらして、ゴロウさんはすっかり上機嫌になったとさ。
 ユミさんの夕食も美味しかった。シーフードのホイル焼きなど丁寧で栄養のバランスが抜群である。

 しかし、カワベッティさんの存在って素晴らしい。なんとなくあたり一面、花が咲いたように明るくなった気がした。
 
   宴会のとき、カワベッテイさんは今年もやってくれました。某ドラマの爆笑シーンの再現を。

 ぼくは、そんなカワベッティさんが、大好きなんです(コラッ)

 今宵も楽しい笑い声が続き、終始ご機嫌のゴロウさんもかなりヨッパになり、爆睡したそうだ。
 いや、本日も長くて濃い1日でした。というより今宵がこの夏最後の北海道の夜だった。そう思うとやはり寂しい気持ちになるのは、四半世紀前の昔から少しも変わらない。

 とりあえず明日のお昼は札幌のラフランス亭でランチコースの食事会の予定。



神仙沼 白樺山 フラワーツーリングツアー
制作:ニセコアンビシャス



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