北海道ツーリング2013
歌島高原にて
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昨夜から早朝にかけて、もの凄い土砂降りとなった。これでは登山など無理だ。村長がネットの天気予報を駆使して晴れ間を探しておられた。奈良のスーパーセブン氏は本日のフェリーでお帰りになるそうだ。今までいろいろな相部屋の宿で同宿者の方の鼾に悩まされていたそうだが、昨夜は一人部屋だったので快適でしたと爽やかな顔で朝食をとっていた。 |
ようやく雨があがり、9時半ぐらいにアンビを出発した。雨上がりのルートを寿都に向かう。もの凄い険しい林道に入った。歌島高原、多分、地元の人でも知っている人は少ないと思う。ドコモの電波塔を立てるために敷かれた道だ。テッペンには塔が2つほど建てられている。途中、会ったのはキタキツネだけだった。まさに穴場である。 |
画像提供:アンビシャス |
どうです、この光景。空、雲、海、草原、あり得ないぐらいの美しさだった。 筆者ひとりで、もう一遍行けといわれても歌島に辿りつけないと思う。それにオンのリッターバイクでは路面が荒れていて無理だ。 でも国道から比較的近くにこんなに素晴らしい光景が存在していたのだ。 |
ツリガネニンジン。なんだか久々に観た気がする。鮮やかな紫色が美しい。 アジアから国内各地に分布し、平地から山野の草原に生える多年草である。根は咳止めの漢方薬として知られている。 |
画像提供:アンビシャス |
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カワラナデシコ。ナデシコ科ナデシコ属の多年草である。ぞんがい西日本でも分布しているようだ。うちの近所の山道でも見かけたりする。この花も薬用として利用されているようだ。乾燥した種子が利尿作用や通経作用に効能がある。 ただ、自生地の開発や園芸用の乱獲により、その個体数は激減している。 |
同部屋のナガヤマくんと。彼は大阪からいらしている常連さんだ。恐らく、ここにも何度か来ていると思う。 彼もオヤジギャグの名手で、筆者と気の合う好漢であった。 |
画像提供:アンビシャス |
画像提供:アンビシャス | この日は、悪天候の影響で海も荒れていた。しかし、どうでしょう、この美しい海の色は、素晴らしい青い色だ。 道央の日本海の美しさは、夏ばかりではなく冬も鮮やかなエメラルドブルーを拝むことができる。今年の冬(正月)の岩内の海の色も綺麗な青い海だった。 |
昼食は高原を降りて、寿都の中心部にある大谷会館というところでとる予定であった。海の幸の料理が非常に美味しいそうだ。しかし、この日は貸切のため入店できず。残念でした。というわけで、昨年も訪ねた日本海食堂へ移動する。相変わらず混んでいたが、なぜかすぐに案内された。 |
筆者がオーダーしたのは、うに・いくら丼だ。うに丼でもよかったのだが、積丹で2度も食べたし(筆者はなんと贅沢なんだ)、そろそろいくらも食べたくなったもんで。 しかし、この麗しき”うに・いくら丼”のコンビネーションの絶妙さよ。食べるのがもったいない気もするが、速攻で食べよう。 |
村長は海の幸定食(煮魚・刺身など)をオーダーしていた。金額的にはうに・いくら丼の半分ぐらいなのだが中身が充実した定食だ。次に来店したときは、この定食にしようと思った。 ちなみにナガヤマくんは三食丼(うに・ほたて・いくら)にした。もちろん美味しそうなのだが、食べる前に村長からいじられていて楽しそうだった。 |
画像提供:アンビシャス |
いやあ〜食べた、食べた。旅の前半は、バイクに乗りっぱなしで、全然運動してなかった。さらにニセコに来ても天候がまったく回復せず、山に入れない。 でも美味しいものばかり、がんがん食べているから、なんだか肥って来たようだ。う〜ん、これはいかん、メタボに向けて全力で邁進中である。何気にナガヤマくんも腹を押さえているし。 |
食後、蘭越の永澤商店に立ち寄る。村長が宿の食材を調達するそうだ。元気なご主人が見事な手捌きで包丁をふるっていた。 店内で扇風機に当てられた魚やイカの開きがたくさん吊るされていた。 帰りがけに村長が、たくさんのカマ(ブリ?)をサービスで頂戴していた。正月に来たときもなにかオマケしてもらった記憶がある。とにかく気前のいいご主人だ。 |
画像提供:アンビシャス |
午後は”ひばりヶ丘”に向かった。なんだか天気がよろしくないが、なんとか持ちこたえている。ここは昨年も訪れた天然のラズベリー畑である。しかし、相変わらず人気(ひとけ)がない。完全に貸切状態の中を3人で丘の上を目指して歩いた。ここも展望が大変よい。麓の畑や田んぼで、パッチワーク状になっている。 |
もちろん日本海も望める。これだけ広大な草原なのになんにも利用されていないのが不思議だ。去年、そう思って村長に訊ねたことがあった。どうやら牧場にする予定だったようだが、計画が頓挫してしまい大草原だけが残ったようだとのこと。 | 画像提供:アンビシャス |
画像提供:アンビシャス |
ありましたよ。そっちこっちに大量のラズベリーが自生している。昨年はジャムおじさんという苺採り名人がいて凄い収穫になった。実際にジャムにして食べたら絶妙の美味さであった。というわけで、今回もがんがん摘まみ食いをした次第である。 ちなみにラズベリーは通常の野苺ではなく、キイチゴのことだ。 |
オニユリの群生がところどころに観られとても綺麗だった。就中、一番下の大きな一面オレンジの群生は見事である。オニユリは日本全国の低山に分布している。実は9月の上旬に某登山会にて吾妻連峰西域を山行した。その際、登山口の天元台スキー場のレストハウス前にて栽培されているオニユリを大量に観て”ひばりヶ丘”を懐かしく(そんなに日数は経ってなかったけど)思った。 | 画像提供:アンビシャス |
ちなみにオニユリの花言葉は、愉快・華麗・陽気・賢者となんだかメデタイ意味ばっかりだった。筆者の予想では、”凶暴な嫁”、”残酷な妻”、”陰険な家内”とか連想してました。あっ、それはオニユリではなく、オニヨメの間違いでした。なにもゴロウ(キタノ)さんとこの嫁のことだなんて言っておりませんよ(汗) ここから帰路につき、30分ぐらいでアンビに到着する。今宵の湯は駅前温泉「綺羅之湯」だ。村長に送ってもらい、さっぱりと汗を流した。待ち合わせの時間までレストランの生ビールを飲んだ。ちなみにウエートレスのお姐さんが、異様に可愛い。 |
夕食の時、永澤商店でサービスしてもらったカマがどド〜ンと登場。なんとひとりヒトカマである。凄いボリューム。 とりあえず、完食は無理なので、残りは宴会の時のツマミということになった。 |
ユミさん手造りの夕食も美味しかった。チキンやベーコン、エッグの料理、筆者好みの洋食である。ご馳走さまでした。 食後の飲み会に今宵から登場したタカハシさんが参加した。彼女は旭川からやって来て登山初心者とのこと。後日、旭岳に登る登山ツアーに参加するのだが、その予行練習でアンビにやってきたそうな。 |
今宵はワイン+日本酒もご馳走になったので、かなりヨッパになる。筆者の”北の国から”の物真似も炸裂した。また酒を飲みながら山の話なども語り合う。村長は、いつもニセコの山の奥の深さ、素晴らしさを語っていた。 筆者自身もまったく同感だが、去年からニセコの山を登り始めているのに、まだほんの少ししか知らない。とりあえずニセコ連山を全部制覇するだけでも15年くらいかかりそう。それまで筆者自身の寿命がもつかどうか?うちの家系は戊辰戦争以来、男子の寿命がたいへん短い。人生なんてシャボン玉よ。 お開きになり、部屋に戻って横になるともの凄い雨音がする。気候がまったく安定してない。筆者が北海道に入ってからずっとだ。 豪雨の影響で、JR北海道が大沼駅で脱線事故を起こしていたのは、もしかしたらこの時期だったかも知れない。 |