北海道ツーリング2012
後志
ブナ原生林の散策路
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深夜未明に強い雨が降っていた。明け方には、どうにか雨はあがったが、曇天で暗い空模様である。 それでも本日は黒松内方面へと向かった。 |
あいにくの曇空の中、黒松内町へ到着。村長さんのお話だと、ここ黒松内がブナ自生の北限だそうな。国の天然記念物にも指定されている。 そして、マイナスイオンたっぷりの散策路をゆっくりと歩いた。 |
天気はよくなくても広葉樹ブナの森の中は、とても明るく感じられた。 未明にあれだけ強く降った雨もすっかり吸収してしまっていてとても歩き易かった。 |
散策路の出口近くにあったお洒落なログハウス。以前はとても美味しいパン屋さんだったそうだ。 ところが、あまりにも人里から離れ過ぎているため、お客さんがつかず、廃業してしまったとのこと。 |
昼食は町のレストラン”トワ・ヴェール”に入った。まだ時間的に早いためか、席は空いていたが、チーズ・フォンデュが美味しくて評判のお店らしい。 |
同じテーブルにマエダさん、ノブロウさん、イワサキくん、そして筆者の4人が一緒になった。 ノブロウさんはアルコールがだめな人なので、3人で割り勘にてワインをオーダーした。 ”ブナのささやき”という地産の赤ぶどう酒である。あっさりしていて飲みやすいので、3人でガブガブと飲んでしまう。 |
まずは、ハム・ソーセージなどをバターで炒めてガンガン食らう。もちろん黒松内で製造されたものだ。 これがまたワインによく合う。あっという間にボトルを空にしてしまった。 本日でマエダさんやイワサキくんとはお別れなので2本目のワインはぼくがもった。 |
いよいよチーズフォンデュが登場してきた。前回食べたのは20年以上も昔になると思われる。 |
フランスパン、ソーセージ、ブロッコリーなども運ばれてきた。 これらの食材をとろとろのチーズに絡ませて食べるというわけね。 こりゃ、旨そうだ。 |
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どうです。このチーズがしたたるフランスパン。 美味い!絶品です! |
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男4人だと、あっという間に食べつくしてしまう。チーズフォンデュって、こんなに美味しい料理だったんだ。またいつの日か、こちらのレストランに再訪したいと強く思った。 満足して店を出ると、ぼくのサンダルがない。実は老夫妻の客のオジイサンの方が、店の物と勘違いして履いていたりした。 |
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食後は、最寄りの礼文駅で、マエダさんやイワサキくんとお別れだ。空港に向かうために札幌方面へと。ずいぶん長い期間お世話になりました。またいつの日か再会いたしましょう。 | |
しかし、礼文という地名、語源は同じ(崩壊という意味)でも礼文島と関連はないそうだ。そういえば知床にも礼文という地名があった。さらに礼文島には知床(大地の突端)という地名がある。 なんだかわからなくなってきたが、こちらの駅なんだけど、なんとなく秘境駅っぽい感じがした。 |
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奇岩連なる礼文華海岸にて。海水浴場やキャンプ場もあるのだが、シーズンが過ぎてしまっているようで人影はなかった。 近くには与謝野鉄幹・晶子、斉藤茂吉、伊藤整らの文学碑・歌碑が立っていた。 |
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秘密の洞窟などもあり、なかなかワイルドだぜえ。どんどん奥の方へからめ取られていくマスミさんだった? | |
礼文華のビーチもとても綺麗だった。これで晴れていたら、ブルーな海の色になるのだろうなあと思うなり。 ここで少しばかり、”グリコ”という爆笑ゲームをして童心にかえる。 |
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帰りがけに天然豊浦温泉”しおさい”という日帰り温泉施設で汗を流した。巨大な客船のような浴場が素晴らしい。 硫酸塩泉という良質な温泉と案内に書いてあった気がする? |
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宿に戻ってから、歩いて15分ほど先にあるミルク工房へ、ノブロウさん、マスミさん、筆者の3人で向かう。 そして、昨夜、あれほど食べたラズベリーなのにまたラズベリーパフェをオーダーしてしまう筆者であった。でもやっぱり美味しかった。 |
ノブロウさんもマスミさんも明日のツアーには参加するけど、その日のうちに空路帰路につかれるとのこと。 ぼくもいろいろ迷っていたが、いったんニセコを中締めにして道北道東エリアを1周するかたちで、ツーリングを再開することに決めた。 それでもいくらか日程が残ると思うので、またこちらの宿に帰ってきて、もう1つか2つニセコ連山の頂上を極めたい。そうすることにしよう。 夕食のおかずの爆弾コロッケのボリュームは凄かった。1人2個なんだけど、ノブロウさんは、マスミさんから1つもらって3つ制覇していた。 宴会の時のぼくはまたも北の国からネタを爆裂させていた。実はファミリーの若いお母さんが大の北の国からファンらしく抱腹絶倒してしまった。旦那さんの方も涙をこぼしながら爆笑されているし。 マスミさんが、あのシーンは?このシーンは?と作品を遡って黒板五郎のリクエストをするもんだから、つい”北の国からスペシャル”状態になってしまい収拾がつかないほど盛り上がった。いつの間にかユミさん(オーナーさんの奥さん)まで、観客のひとりとして大ウケしていたりする。 うれっ、しいねえ〜(黒板五郎風) そんな楽しいお盆の終わりごろの夜の話だった。 |