北海道ツーリング2006







EOC美流渡2006







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EOC美流渡2006参戦者リスト



ミヤタ氏@大阪
混浴ライダーの異名をもつ。キタノとは2000年に和琴で知り合う。北海道のEOCはオール参戦
AO氏@北海道
2004・2005と2年連続知床岬踏破。永久ライダー読者。2002年兜沼以来のキャンプ仲間。北海道のEOCにはオール参戦
IWA氏@北海道
永久ライダー読者。2003年沙流川以来のキャンプ仲間。北海道のEOCには万難を排してでも馳せ参じる男
スガヤ氏@東京
2002年上富良野の某坂の上の宿で知り合う。和琴でも再会したりする
スガヤ夫人@東京
ご主人同様、2002年に知遇を得る。今回は4年ぶりの再会
ローホー氏@東京
永久ライダー読者。昨年から福島のEOCにもたびたび参戦。
素材を活かした料理が秀逸
やまちゃん@千葉
昨年はテントなしでEOC参戦。福島のEOCはオール参戦。明るい男。酒を飲むとさらに愉快になる
ともさん@神奈川
昨年、上富良野のダッチオーブンの某宿で知り合う。福島のEOCにもたびたび参戦。永久ライダーにハマり、影響ライダーと化している
高橋氏@埼玉
永久ライダー読者。福島のEOCはオール参戦。本格野外料理の達人
高橋夫人@埼玉
今回、初対面。あのご主人にして、この奥さんあり。細かいことにとても機転が利き、北海道のことならなんでもご存知
しゅう氏@北海道
永久ライダー読者。昨年に引き続きEOC美流渡参戦を果たす。北の大地の熱き男。豪快な話し振りで宴を盛り上げる
ロスト氏@千葉
最年長ながら驚異的な体力の持ち主。ツーリングでは疲れ知らず。野営の技も冴える。福島のEOCにもたびたび参戦
赤影氏@大阪
永久ライダー読者。西日本各地を精力的にツーリングされている模様。オフでは今回初対面
キタノ@福島
HPの印象と実際に会ってみるのとではキャラが違い過ぎると各所で批難轟々?一応EOC首謀者



 美流渡に戻ると陽が差してきた。強烈な暑さが俺のバディにダメージを与える。

 ロストさんの参天はすでに張られていた。しかし、ご本人は居ない。おそらく温泉にでも行ったのだろう。

 それにしても耐えられない暑さだ。赤蔭さんとビールを飲んで水分補給をしながら、日陰の方に移動する。

 そろそろ陽も傾いて来る頃、高橋さん夫妻の四輪が入ってきた。
「どうも、お世話になります」
『こちらこそお願いします』

 奥さんとは初対面だ。
『初めましてキタノです。ご主人にはお世話になっています』
「こちらこそお世話になってます。主人は自分のことが描かれるのが嬉しいらしく、いつも永久ライダーを見てるんですよ」
『はあ、恐縮です』

 とにかく高橋さんの車内の大量の荷物を運ぶのを手伝った。
『今は晴れているけど、天候が安定してないんで、また雨が降るかも知れませんね。タープお借りしてよろしいですか』
 テントを2つ(ひとつは網テント)を設営しているご夫妻からタープをお借りして、戻ってきたロストさんや赤蔭さんと3人でタープ張り作業を済ませた。

 その頃、
「いや〜雨が酷いんで、ユーパロの湯は諦めてきました」
 ミヤさん到着。

 やがて、やまちゃん、ローホーさん、ともさんが続々と到着。さっそくテントを張りだした。
「わあ〜綺麗な虹よ」
 高橋さんの奥さん(ユウコさん)が虹を発見。

 実に見事な虹だ。たまたま居合わせた従業員のおじさんが、
「このあたりで、こんなに綺麗な虹が見れるのは珍しいことだよ」
 と呟いていた。

 皆さん、デジカメを持ち出し撮影タイム。                      
 この頃、AOさん到着。

 昨日までガラガラだったグリーンが、次々にテントが設営され、さながらメジャーなキャンプサイトと化してきた。

 ともさんと俺は、ピラミッドグリルを投入して、どんどん炭を熾し始めた。

 凄い熱気というか、活気溢れる光景となっている。
 赤影さんが、
「どんどん人がやってきて、さっきまでとはエライ違いますね」
 と嬉しげに呟く。

 なんて話しているうちにもオフ車2台、ご夫婦と思われるバイクが入ってきた。果て?どなただろう。ちと覚えがないのだが、
「どうもキタノさん、お久しぶり。いつもEOCに参加しようとしてたんだけどね、なかなか日程が合わなくて。今年は、なんとかなったよ」
 あ〜、思い出した。2002年に上富良野の某宿でお会いし、数日後、和琴キャンプ場で再会したスガヤさんご夫妻だった。
『本当にお久しぶりです。よく来てくださいましたね』
 かなり嬉しい気分になった。
「ホント、もう何年ぶりかしら、やっとお会いできたわ」
 奥さんもにこにこしながら話していた。
『相変わらず、奥さんはお若いですね。まるで30代のようですよ』
「まあ、嬉しい」
 するとご主人が、
「いや20代だ」
 と呟いた。
『ワハハハ、これは失礼しました』
 などと旧交を暖めた。

 温泉に行かれる人、既に飲みだし料理を作っている人、それぞれだ。

 ミヤさんが、
「なんだか凄いオフになってきましたね」
 と呟いた。AOさんも頷いていた。
『もう、我々3人でこじんまりと飲み会をやる時代ではなくなったようだな』
 俺は応えた。

 その頃はその頃なりに楽しかったのだが、時代が流れ、こうやって本格オフもできるようになった。これはこれで交流の輪が大きく広がり、素晴らしいことだと思う。最古参のAOさんやミヤさんも感慨深げな顔でEOCの変遷を見渡していた。

 やがてIWAさんやしゅうさんなど北海道勢が到着。

 あたりが暗くなって頃、ほぼ全員がタープの中へ入り、酒を飲みながら歓談していた。ローホーさんは野菜スティック、高橋さんご夫妻は天ぷらを丁寧に調理されていた。皆さん、持ち寄った肉類などもどんどん焚き火台の網の上に乗せていく。

 やがて雨が降り出した。高橋さんのタープが存在し本当に助かった。

画像提供:ともさん
 雨の中、ガンガン酒を飲み、肴を食べながら大いに旅について語り合った。特に年に1回しかお会いできない皆さんもいらっしゃるので、いくら話しても話しきれない。

 誰もがほろ酔い加減?(俺はこの時点で結構ヨッパになっていた)になったであろう頃合を見て、俺は全員の紹介を始めた。もちろん一言自己紹介もいただくが。
 たとえばスガヤさんご夫妻とは、どこで知り合い、こういう経緯で交流があった。そしてご本人からもEOCに参加したきっかけ、印象、その他、一人ひとりから自己紹介していただく。

 大抵は永久ライダーHPのどこかには描かれていることかもしれないが、今まで知らなかった事実などもあり、
「へえ〜そうなんだ」
 というような声もあがり、会はどんどん盛り上がっていく。

画像提供:AOさん

画像提供:AOさん
 キタノからの紹介及び自己紹介が終わり、皆さん、それぞれ会話を楽しんでおられた。

 俺はなるべく多くの参加者とお話しようとあちこち周った。

 AOさんは以前、キタノと数日ぐらいはキャンプ旅で一緒に行動していたが、仕事の部署が変わり今はなかなか休みが取れないそうだ。趣味の砂金採りにますますハマっているとか。

 ミヤさんは、この旅では雨竜沼湿原を訪れたそうだ。日程や天候の関係で山には入れなかったそうだ。

 IWAさんは、そろそろ独立し起業する。彼の業界ではもう、年齢的にもそういう時期に差しかかっている。今が人生の勝負時だろう。また仲間のアズくんは、正義感から上と揉めて長年勤めた札幌駅構内のある店を退職したとか。

 ローホーさんは、バイクの調子が悪く7月のEOCは断念した。今も愛車DRの調子はイマイチのようだ。この夏は息子さんのインターハイへの出場が決まっていたそうだが、北海道ツーリングを選んでしまったとか。

 やまちゃんは相変わらずとほラー(とほ宿主体)で、ツーリングを続けている。この旅のキャンプは美流渡オンリー。明日は上富良野の道楽館に宿泊すとのこと。俺も13日連続キャンプで、もう疲れが溜まりに溜まっている。いい加減、布団で寝たいし、ダッチオーブン料理を1年ぶりに食べたい。俺の分も道楽館へ予約しておいてくれとお願いした。

 ともさんも明日は道楽館へ予約しているそうだ。しかし、なぜか今夜の彼は大人しいぞ?緊張しているのかな?ビールを片手に皆さんの会話に耳を傾けているという感じだった。

 後日、ともさんが、
「やっぱりEOCはいい野営ですね。常連が威張らず、役者みたいでいい雰囲気出してるし、古き良き旅の趣が残っている気がします」
 としみじみと語っていた。

 高橋さんご夫妻は、今度はタラコスパゲティを仕上げていた。いつもながら、手の込んだご馳走ありがとうございます。高橋さんは、奥さんとご一緒なのでクルマ旅だ。本当に仲のよろしいご夫婦でなによりです。

 しゅうさんは、このたび転勤のため引越し、ご自宅に戻られたそうだ。ようやく奥さんと一緒に暮らせてよかったですね。しかし、やまちゃんと同じ歳だったとは驚いた!

 ロストさんは、今日が北海道ツーリング最終日。明日は早朝に出発し、小樽へ向かうそうだ。しかし、最年長ながら疲れをしらない不死身のベテランライダーである。

 初参戦の赤蔭さんも宴を非常に楽しんでおられた。今回、奇遇ながら前日からお世話になりました。明日は早出してニセコ方面へ向かうそうだ。

 しかし、1年で人間の環境っていろいろ変わるもんだ。俺自身も4月から転勤になり、新しい職場で右往左往しながら日々を過ごしている。

 ただ日常は変わっても俺は絶対に変わらぬものが旅人にはあると信じている。どんな環境だって、這いつくばってでもさすらいの旅を続けようという心根を参戦者の誰もが持っているだろう。

 いつまでも非日常、旅人の系譜を受け継いでいきたい。

 そしてキタノはいつものように・・・







 腹を出して撃沈してしまったらスィ。

 すいませんねえ。だらしのないキタノは主宰者とは名ばかりで、本当は参戦の皆様のお力添えだけで成り立ってきたのがEOCの実情である。

 しかし、今回、特筆すべき展開は、キタノが強制収用されることなく自らの足でテントへ戻ったことだ。

 その珍しい現場をローホーさんが、画像に収めていた・・・いや本当は足元を照らしていただいたそうだ。さらにローホーさんの姿をAOさんが撮影して・・・なんだか混乱してきたぞ。

 その後、元気な方は2時半ぐらいまで話し込んでいたようだ。

 テントには時折、激しい雨が叩きつけている。 







コマンダーさん、まささん、御樽頂戴し、ありがとうございました。



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