第5章 ワレ、トド島ニ上陸セリ!



トド島の灯台付近にて(画像提供:ミオさん)



トド島からスコトン岬を望む
 高山植物いっぱい!断崖絶壁に囲まれた、ワイルドな無人島。それがトド島だ。

 ここは周囲約4キロの小さい島で、夏の間だけ白浜の漁師さんが舟渡しをしてくれる。番屋の廃屋が数件、無惨な姿で残り、浜では人懐こいアザラシが寄ってくる。自然の厳しさ美しさが同時に輝いている。

 まさかここ(トド島)からスコトン岬をながめられるなんて・・・


 8月4日 早朝起床、手早く洗面する。朝食もおいしい。本日、旅立つ人へオーナーがギターを抱えて「忘れないで」という歌を熱唱。全員で握手。さらに西海岸8時間ハイキングにチャレンジする人へ出陣式。最初は、面食らったけど何だか感動してしまう。
見送りの儀式


 9:30 トド島組も遅い出発。白浜港まで10分くらい歩く。メンバーは、リーダーでトド島4回目の通、名付けて「トド島隊長」、幼稚園の先生「ミオちゃん」と「リエちゃん」、チューリップハットの人の良さそうな「おにいさん」、そして「キタノ」、以上5名。

 漁船に乗っていざ出航!ドキがムネムネ!


 初めに灯台まで歩いてスコトン岬を望んだ。感無量!さらに島の北側の海岸へ。ザブ〜ン。うひゃ、日本最北の海水浴なり。人懐こいアザラシがこっちを見ているが近づき過ぎると逃げてしまう。

 ウニがたくさんいると言う話しだが、おらんぞ〜。念入りに潜るといるわいるわ。巨大な馬糞ウニ。全身センサー男の本領発揮。栗拾い開始・・・

 というようなことはしてません。してはいけません。無人島とはいえ、やはり良識は持つべきですな^^;



最北限の密・・・、海水浴


問題のウミネコ(画像の一番奥)
 すっかり楽しんで、船着き場に戻った。海は表側(南側)の方が澄んでいて、綺麗だ。10時〜14時までが上陸時間なので、前半を北側、後半を南側に分けるとさらに楽しい時を過ごせると思う。

 迎えの船を待っているとみんな横に並んで名残を惜しんでいるようだ。一番右端のウミネコくんがいい味出しとるわ。


 14時、迎えの船に乗り白浜に戻った。いや〜貴重な体験だった。噂によるとトド島の先にも日本領(そうじゃなければ抑留されて強制労働になっちゃう)の無人島があるらしい。いつの日かそこへも行ってみたいなあ〜。

 話しは変わるが右の画像、前列の僕の姿、まさにトドのようにむくむくと肥ったなぁ。トホホ。

トド島隊のメンバー


 さて、その日の夜のミーティング。明日はいよいよ西海岸8時間ハイキングにチャレンジかあ〜と思ったが、初日の桃岩展望台(桃知コース)のことがあるので自信がない。明日は希望者もいない。4時間なら何人かいるようなので4時間コースに決定。やけにナーバスなキタノだった。

 今日の宴会は、濃い人ばかり。東京から歩くためだけに星観荘に来たという先輩・後輩さん(2人はフルマラソンもされるほど体力派)。プロ並の写真家さん。本日1人で8時間を7時間で完歩したSEさん。専門学校で英語を教えているという米国人教師さん等々、楽しい宴であった。

 ちょっと物足りない気がするが明日は4時間ハイキング。肥り気味なので気合いを入れて歩くぞ!