第3章 美深と稚内、キャンプ場がGood!


優しいランタンの灯


朱鞠内湖
 とほ宿「吉里吉里」を15:00頃出発。苫前方面にやや戻りR239に入る。1時間半ほどで朱鞠内湖に到着する。う〜ん、設備の整った綺麗なキャンプ場だ。と思いしや、「ギャー」熱に反応したアブがゼファーのサイクロンの部分に大量に集結して来た。「て、撤収!」美深アイランド方面へ遁走・・・


 キャンプ場の眼前に温泉があり、バイク乗り入れ可、綺麗なキャンプ場だな、美深アイランド。気に入ったね。早速テントを設営し、温泉に浸かる。いい湯だ。ここの施設は、キャビアやチョウザメ料理でも有名だが要予約とのこと。

 夜は、酒を煽りながら、近くに張っている皆さんと大いに盛り上がった。同郷の黒忍者夫妻(奥さんは、おとなしい方で飲み会には参加しなかったが感じのいい素敵な女性)。赤陰氏、キャンパーネーム・ブンさん。楽しかったなあ〜。

美深キャンプ場


 ブンさんは、仕事を辞めて2ヶ月間、道内をオフ車で旅しているヘビーキャンパー。娘さん想いの赤陰氏。そして黒忍者くん。奥さんを大切にしている優しいヤツだ。

 黒忍者くんの話が興味深かった。彼の知り合いのキャンパーは、道内でツーリング中、とある女性と知り合い、この美深キャンプ場で結ばれ、子供を宿したそうな。そして出来た娘に「美深」と命名した。出来ちゃった結婚だけど素敵な話しではないか。

 ブンさんの自衛隊の集団とキャンプした時にご馳走になった「コーヒー焼酎」の話もおもしろい。何でも焼酎にコーヒー豆をぶち込み、3日間くらい熟成させるそうな。そうすると何とも言えぬ芳醇な香りの「コーヒー焼酎」が出来上がるとか。ただしこれを飲んだ後、ブンさんは足腰が立たなくなるほど酔いが回ったらしい。

 深夜まで、熱く語り合う。全然見ず知らずの方々なのに初めて会ったという気がしないのが不思議だ。充実した1日だった。これだからキャンプはいいねえ〜。

 8月2日 赤陰氏は早朝に旅立って行ったようだ。黒忍者夫妻もそろそろ出発かな。ブンさんは連泊するらしい。僕は、どうしようかな?稚内に向かおう。皆さんに挨拶して出発!

 昼頃、稚内到着。ツーリングマップルに出ていた食堂「樺太」でウニ丼をオーダーする。ボリュームはあるけど値段のわりにウニが新鮮じゃないなあ。おばさんの強引な大盛り戦略もあまり好きなパターンではない。男だからって誰もが大食いではないのだよ。食後、稚内森林公園キャンプ場にテントを設営した。無料だが、ここもなかなか景色のよい、Goodなキャンプ場である。



稚内森林公園キャンプ場にて・
画像イマイ氏提供
 まだ、早い時間帯なので、ノシャップ岬に行ったり、銭湯にゆっくり入ったり、買い物をしたりしてキャンプ場に戻った。

 荷物を降ろしていると2台のBM登場。僕に手を振っている。何とフェリーでお世話になったイマイ夫妻ではないか。「どっかで会えると思ったよ」とご主人の一言。やっぱり苫小牧のターミナルでセロー氏と一緒に僕を待っていてくれたそうだ。すいませんねえ。お二人もキャンプツーリングにすっかりハマっているらしく何となく精悍なキャンパーの面持ちである。再会できて、いや〜本当にうれしい。夜もご夫妻と楽しい時を過ごし、早めに就寝した。


イマイ夫人と・画像イマイ氏提供
 8月3日 早朝に起床。やや肌寒いが天気はよい。今日も暑くなりそうだ。イマイさんの旦那さんの方は、まだおやすみのようだが奥さんは早くにお目覚めだった。

 パーコレータでアメリカンコーヒーを作り、召し上がっていただいた。6時過ぎ頃、ご主人も起床。アンパンや納豆をご馳走になる。今日はサロマ湖岸のカニ料理で超有名な民宿「船長の家」に宿泊されるそうな。僕はいよいよ礼文へ。すっかりお世話になったご夫妻に別れを済ませ、出発!イマイさん、またいつか必ず一緒にキャンプしましょうね。
楽しみにしています。自分には「いつか・・・」っていう未確定な言葉が、もの凄く素敵に思えた。


納豆・イマイ氏提供