追記(リベンジ)

翌週もソロで登った!







2005.5.28



 早朝、妻がまだ寝ているので起こさないようにそっと家を出た。

 安達太良山を踏破するつもりだ。先週の縦走がどうも納得できない。天気は曇天。途中、コンビニで朝食と昼食を購入。おにぎりをかじりながら奥岳登山口へ到着。

 軽く準備運動をしてから登山道へ入った。とにかくマイペースだ。ゆっくりゆっくりと山道を登った。すると松戸の中学生の団体からかたっぱしから追い越される。若いっていい。
 勢至平は、なだらかな歩きやすい登山道だ。景色もゆっくりと楽しむ。途中、くろがね小屋方面へ向かわず峰の辻コースへ入る。

「こんにちは」
 高山植物のなか黙々と歩いていると凄いペースで若い女性から追い越された。

 今日は追い越されてばかりだ。
 頂上付近の眺望を楽しみながら歩いているとくろがね小屋コースと合流する。やっぱり雪が残っている。

 ガレ場の登りをマイペースで歩いた。この時間、このポイントは凄い人出だった。さっきの中学生諸君とも再び合流。いやあ〜しかし中学生は元気がいい。大騒ぎしながら楽勝で歩いていた。
 大きな降りのピークは雪融けで小川ができている。雪の下の空洞へ足がハマリ靴を濡らす中学生続出。まさに阿鼻叫喚と化した。中学生たちは登山靴ではなく運動靴で来ているので靴下まで完全に濡れているようだ。

 そして最後の強烈なガレ場の登り、先週ここで右脹脛を痛めたのだ。さらに慎重に脹脛に負担をかけないようにして登る。息が切れる。
 やっぱり苦しい。

 とにかく不必要にペースをあげるのは自粛した。マイペースだ。登山は競技ではない。最終的に頂上へ到達できればいいのだ。なんて考えているうちに登りのピークを乗り切った。そして山頂の「ちちくび」へ一気にアタック。前回、頂上踏破の画像を撮れなかったので、三脚を立てて改めて記念撮影。ここで昼食をとっていると次第に晴れてきた。頂上の眺望を堪能し、さっそく下山。
 帰路は薬師岳方面へルートを取る。奇しくも帰りも同じコースとなった松戸の中学生軍団が巨大な雪渓でパニック。ここを運動靴ではさぞ辛かろう。すまんが先に行かせてくれ。

 登山靴で、先週雪渓渡りを経験している俺は踵を駆使して余裕で通過。
 結構歩き易い降りをゆっくり歩いているとまたも中学生達に追い越される。なんだか競争しているみたいな気もするが。

 暫くすると木道になった。ここはゴンドラリフトから頂上を目指し軽登山する人も多いので、かなり整備されているらしい。ちょっと物足りないかな。
 リフト乗り場へ到達するも正規の登山道をもちろん歩いた。しかし、リフト乗り場を過ぎると道は荒れ放題。岩が崩れている箇所数知れず。さらに融雪で湿って歩きにくい。中学生軍団は運動靴なので転倒者続出。後ろから見ていて何度もヒヤヒヤもんだった。そして思わず
「焦らずゆっくり腰を落として歩け」
 と一丁前に助言する北野であった。
 難所を越え、奥岳登山道へ合流。整備された道は実に歩き易い。中学生たちと一緒にゆっくりゴールした。

 リベンジ完遂!所要時間約7時間弱。

 このコースは初心者向けで余裕で踏破できた。もしかしたら俺の登山技術が著しく向上したのかも知れない・・・

 でも本当は何度も右脹脛がつりそうになっていたりもする(笑)



おまけでした!



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