ヨッシーは普通盛だったのだが、この大盛とのギャップはなんだ?支払いは、筆者がお手洗いにいっている間にヨッシーくんが済ませていた。 「昔、よくご馳走になっていた分です」 と、彼は笑っていた。 最近はご馳走してないぞと俺はいったのだが・・・ まあ、とにかくごっちゃんです。次は筆者が持とう。帰路は、県道7号から猪苗代へルートをとる。 道の駅つちゆで、また休憩。ヨッシーと話し込んでいると、 「誰か、オレのバイク、部品取りように買ってくれないかな」 二輪で事故に遭い、バイクに乗れなくなったという初対面のオジサンが挨拶もせず強引に会話に割り込んできた。 このオヤジは馬鹿なのか。今、筆者は、ヨッシーと普通に話し中なんだけど。なんで空気、いやさ、このわかり易い状況を読めないのかなと。結局、自分のことしか語れない、自分のことしか考えられないのだろうか。こんなことは絶対に旅の交流ではない。見知らぬ他人へのただの迷惑行為だ。 北海道を旅していても、こういうタイプの中高年から無差別に話かけられ辟易とした経験が幾度もあった。しかも自分の職業をいわずに他人の職業を詮索する神経もまったくわからぬ。多分、若い頃にきちんと旅をした経験がないのだろう。熟年デビューで、なにか歯車が狂い、コミュニケーションの仕方に不具合が生じてしまったか? オヤジは一方的に喋るだけ喋り消えていった。まるで男のオバサンだ。筆者もコミュニケーションスキルが決して高い方だとは思えぬが、流石に経験値だけは豊富にある。とにかく最初は謙虚に無難にコミュニケートしていくのが交流の基本でありコツだろう。こればっかりは、旅をしない人に言っても理解できないことかもしれぬが。 16:30 曇天で、土湯峠付近では酷い霧にやられたが、無事、自宅へ帰還。 ヨッシーと再会を約束し、途中、別れた。 心地よいツーリングを堪能でき、よい気晴らしになった。 世の中が、どう変わろうが、俺の走りと生きざまは少しも変わっていない。 また一緒に熱く駆け、キャンプしようぜ、ヨッシー! 俺はなにもかもが、あの頃のまんまだ。 |
FIN
記事 北野一機
2010.8.21編集
HOME