桧枝岐村キリンテにて




トレックライズ0を投入



2009年8月3日〜4日、グループでのキャンプ会に参加した記録



 日曜から月曜にかけて、桧枝岐方面でキャンプしてきた。昨夜は、上級者(一応自分も含む3名)は豪雨の中、各自テント泊初心者はバンガローで宿泊となった。

 自分が投入したテントはアライのトレックライズ0だ。今回は縦走用のメインザックを担いで移動したので、このテントを使うしかなかった。

 とにかく、久々のオートバイ以外のキャンプ行動だったので、疲れきった。しかし、待ち合わせ場所から桧枝岐まで、同じ福島県内なのに4時間以上もかかってしまう実に遠い道のりである。

 到着後、ひたすら山中(高原)で訓練。やがて雨が降り出した。村営の温泉施設”ひうちの湯”でのんびり汗を流す。とてもいい温泉であった。


 キャンプサイトの渓流には岩魚がいっぱい泳いでいるなどなかなかの風情あり。
 釣り上げたお魚さんには申しわけないが、包丁でさばいて塩焼きにしました。

 これがまた絶品でした。ビールを飲みながら、がんがん岩魚とBBQを食べ就寝。
 
 いつの間にかテントにザーという音がこだまする。雨のキャンプもそんなに悪くない。雨ならば、雨もまたよし。キャンプも年季が入ってくれば、雨に負けるような装備をするはずがない。

 ほとんどショパンの調べのようなBGMとなり、ふたたび安らかに爆睡していた。

 桧枝岐キリンテのキャンプ場は、裏磐梯のママキャンに匹敵するぐらい居心地のよいキャンプ場だと思った。
 キャンプをするとなぜか早朝に目覚めてしまう。もちろん誰も起きてはいない。そして、いつの間にか雨はあがっていた。

 こういう場合なにかしないと。とりあえず炭を熾した。炭熾しって、トーチとかないと意外に難しいのだが、そこは手馴れたもので、その辺に散らばっていたゴミとか割り箸を利用しながら、気長に火を大きくしていった。
 そこへ、昨夜の残りの肉や野菜をダッチオーブンへ投入し水を差す。味つけは醤油と酒のみだ。もともと北の大地のキャンプ場からキャンプ場へ飛び移るのが習性のミツバチ族あがりの自分なので、料理とかそんなに得意ではない。

 でも、旅が長くなるにつれ、最低限の野外料理は体で覚えてしまった。ダッチオーブンから、ことことといい香りが漂う頃、皆、起きだしてきた。パンとごった煮のスープ、さらには残り汁に残りのご飯を入れてオジヤにすると、これがまた絶品の旨さだ。

 暫しの食事休憩後、移動してランニング開始。俺自身も黙々と走った。トレーニングが終了したが、数キロ先の温泉まで、またも走る。
『ここで、キタノさんに抜かれたのがバレたら、大変なことになる』
 若手グループも炎天下の中、よく走っていた。

 そして、温泉タイム。実にいい湯だ。”ひうちの湯”、露天風呂でまったりとしてしまった。

 キャンプ場へ戻り、昼食となった。メニューは流しソーメン。生まれて初めて流しソーメンを食べたが本当に美味しい。後半は自分が流す役を務めたが、喜んで人に食べてもらえるって、素直に嬉しい気分になれた。

 管理人のオジサンやオバサンもとってもよい方々だった。いつの日かオートバイのキャンプツーリングで訪ねてみようと強く思った。

 この後、バスで4時間半かけて帰路に着く。難点は同じ県内でもとてつもなく遠いところかな?

 でも、それも厭わないほどの素晴らしいキャンプ場である。



FIN



記事 北野一機



2010.8.24編集



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