東古屋オフキャンプ



2010年7月31日(土)〜8月1日(日)

栃木県塩谷町”東古屋キャンプ場”にて

主宰・Nagaさん




集合写真







 ↑デラックスライダー、ついに出現!

 矢板の山奥に存在する”東古屋キャンプ場”にてオフキャンに参戦して参りました。

 主宰Nagaさん、参戦者いちさん、macさん、キタノ。地元の迎撃メンバーは、おかちゃん、マユミさん、そして、栃木の暑い男・・・

 もとい、若き熱い男デラックスライダー。

 なかなか濃いオフキャンとなった。
 当日は朝から暑かった。大汗かきまくりながら、福島市内の拙宅を出撃。

 東北道に乗っても風が少しも涼しくない。いや温い。あちー、あちーと独りごちながら、某SAで休憩。  
 実は、ここの売店で知人の若い女性が働いていたりしたが、休日の超多忙で、ほとんどかまってもらえず愛機の方に踵を返した。

 そして、また灼熱地獄の中、南下していく。

 矢板で東北道を降りればよいのにかなり手前のETC専用ICで血迷って降りてしまった。やむを得ず、R4を矢板に向け南下していく。しかし、なぜか天気が微妙。今にも泣き出しそうな曇天だった。まあ、とりあえず昼食をとろうとトラック食堂なるドライブインへ入り、カツカレーをオーダーした。

 ところが、このカツカレーの量の多さといったらとんでもない。昔、都内や神奈川県内に展開していたB級グルメのチェーン店”牛友”のスタミナカレー大盛と比べてもなんら遜色のないボリュームであった。

 ちと気分が悪くなるぐらい超満腹で愛機のスロットルをあげた。やがて矢板の中心部から東古屋湖へ。

 あれ〜

 道に迷ったみたい。R4と県道の重複地帯が筆者の方向感覚を狂いに狂わせた。矢板市内で、2時間も旋回しながらぐるぐる走りまわっていたことは内緒だ。

 矢板市内を彷徨ったが、なんとなく東古屋湖が近づいて来ている気がした。スタンドで給油がてら確認し、ようやく無限ループから脱出する。えらいロスタイムであった。

 途中で買い出しをしようと思ったが、なんにもない。道沿いに一軒だけ個人商店を見つけるも酒しか置いてなかった。酒だけでも買って、それ以外は、もう一遍街に出なおそう。とりあえずキャンプ場に向かった。

 雨上がりの山道を暫く走ると道が狭くなり、東古屋湖へ到達する。なんだか寂しいロケーションだった。すれ違う車も一台もないし。

 やがて、キャンプ場が見えてきた。

 誰も居ないような気がしたが、奥の方にテントが2張ほど立てられている。バイクも2台。

「おうい、ここ、ここ」
 と、macさんの声がする。
 東古屋キャンプ場って、真夏の土曜なのにガラガラに空いていた。湖に面したロケーションのよいサイトで、ぞんがい芝の手入れも行きとどいている。

 しかし、雨上がりなので凄まじい湿度であった。気温も高いのでサウナ状態だったし。あまりの暑さにmacさんが、炊事場でTシャツの上から水をかぶっていた。
 
   大汗をかきながらテント設営を済ませ、またビールを飲んでいると、いちさんがやってきた。いちさんもかなり暑そうな表情である。

 でも、いちさんの笑顔がとてもよかったりもした。
 macさんの携帯にユウコさんから連絡が入った。
「今、キタノさんに代わるね」
 macさんから携帯を受け取り、
『もしもし、どうもご無沙汰しておりました』
 と、北陸ツー以来、久々にお話をする。
「お元気でしたか?」
『はあ、なんとか』
 
 ユウコさんは、現在、多忙のためにキャンプ活動は休止中だが、間もなく復帰される。

「しかし、おかちゃん、遅いねえ」
 今度は、いちさんが、おかちゃんにTELするも繋がらず。何度かチャレンジしているうちに(おかちゃんからかかってきた?)ようやく連絡がついた。
「おかちゃん、遅いよ。キタノさん、相当怒ってるよ」
 いちさんが、おかちゃんを脅迫していた。

 おかちゃんは、まだ見ぬ筆者をかなり怖れている・・・と、いちさんが笑ってました。
   とうとう、Nagaさんやmacさんは料理を作り始めた。

 Nagaさんの餃子、鉄板で丁寧に焼いた味は表面パリパリの中ジューシー。続いて軟骨?や鶏皮の鉄板焼き。これまた美味しい。なんだかキャンプじゃなくて居酒屋で飲んでるような錯覚を起こしてしまった。
 いちさんのトウキビもご馳走になる。美味しいけど、お昼に食べ過ぎたせいか、筆者も既に満腹に近い。ちなみにいちさんは、鶏皮や臓物系のお肉が苦手だったりした。  
   macさんもいつものようにペンネの仕込みを丁寧にされていた。

 それにしても地元組のおかちゃん一行、まだ来ない。

 どうしたのかしら?




おかちゃん登場!



「いや〜遅れてすいません」
 おかちゃん、マユミさん、デラックスライダーが到着した。

「キタノさん初めまして。以前、電話で少しだけお話させていただいた者です」
 おかちゃんの第一印象は、とにかく腰の低い丁寧な人物だなあという感じである。誠実というオーラが滲み出ていた。 
 
 マユミさんは、オフキャンというものが初めてらしい。こういうスタイルのキャンプは北海道ツーリング経験者ならではのものなので、さぞ驚かれたでしょう。

 そして、デラックスライダー・・・

「すいません、遅れたのは全部オレのせいなんです」
 と、皆に詫びていた。

 おかちゃんたちが、どっさりと過分なお摘みを持参されたらしい・・・

 そして、macさんの美味しいペンネをご馳走になった・・・

 Nagaさんが、すべての料理を出し終えて、撃沈しかかったところをテントに収容した?



で、結局・・・







おかちゃんに襲いかかったらしい?



 その後・・・

 筆者自身、相当ヨッパで、おかちゃんたちに付き添われてテントに入った。

 そして、なぜか、筆者のテントにおかちゃんが閉じ込められてジッパーを閉められる騒動もあったとか?

 もう、なんちゃ記憶がございません。ただただ力尽きて爆睡?

 とにかく、おかちゃんたちが到着してからの記憶が非常にあいまいというか、断片的だったりしたヨッパライダーでありました。

 翌朝、暑くて起床。ギンギンギラギラな太陽が抜かりなく照りつけていた。

「キャンプで残った酒は、持ち帰らずに全部飲んできなさい」
 と、妻から厳命された筆者は、昨夜、もう無理矢理飲み過ぎで、完全に二日酔いだ。

 起き出してきた皆さんとペンネをご馳走になりながら、かなり長い間歓談する。
   「キタノさん、ぼく、女にふられたんですよ。ショックで、きのう、キャンプをドタキャンしようとして遅れました。すいません」
 デラックスライダーは、懺悔していた。そうか恋の悩みだったのか。
『ところで、デラックスライダーって、いくつだ?』
「26歳です」
『マジっすか?』
 若い、若すぎる。なにもかもこれからじゃないか。
 『とりあえず、礼文で愛とマロンの8時間コースを歩きたまえ。きっと新しい自分が構築されるぜよ』
 と、ちょっぴりアドバイスさせていただきました。みんな悩んで大きくなった(超古)♪いちさんも頷いているし。
 
   なんて、わいわいやっているうちにサイト全面撤収!

 図らずも、筆者がまた出遅れてしまう。macさん、いちさん、Nagaさんなど、キタノ介護のスペシャリストの皆さんが、筆者のバックにどんどん荷物を積み込み、あっという間に撤収及びゼファーのパッキング完了。
 そして、軽トラで参戦したおかちゃんの先導で、矢板温泉まことの湯へ向かった。しかし、ピーカンで本当に猛暑な日和である。汗だくで浸かった温泉は、至高の湯であった。 
 さらに矢板市内の蕎麦屋で昼食タイム。

 皆さんは、もちろん蕎麦を中心としたメニューを堪能しておられたけど、筆者はヒレかつ丼とクリームあんみつを食べていた。ぞんがい美味しかったし。
 
「キタノさん、あなた昔から、ネットのイメージと実物の印象が違いすぎるよ」
 Nagaさんたちから、いつもの通りに突っ込まれた。
『俺か。俺は、ありのまま、このまま天然な野郎でいいんだよ』
 特に悪びれた風でもなく俺は笑った。

 デラックスライダー、20代か・・・

 ただ、俺には20代が、つい最近の出来事だと思えてしまうのは、気のせいだろうか?

 大切なものを失うこともあった。失敗もあった。嬉しいこともあった。

 川の如く、流れてきた。

 20代には、CB750FCに乗っていたぜ。30歳になってすぐにゼファーイレブンに乗り換えて、以来、そのまま乗ってる。ゼファーとのつき合いも、ずいぶん長くなった。

 その後、灼熱の東北道を黙々と北上する北のサムライの姿があった。

 頭の中には、”スローなブギにしてくれ”という古い映画のテーマソングが流ていた。

 男は黙って北へ向かうのだ。

 皆さん、お世話になりました。

 また野営でお会いしましょう!

 のろまな、もといスローな筆者と・・・



FIN



記事 北野一機



画像提供:おかちゃん



2010.8.14UP



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