とある雑誌で、R399の飯舘村から川内村の間のルートをどうやら、メロンチック街道と紹介されていたそうだ。そのほとんどが、かつて原発事故の帰還困難区域だったはずだ。通行が解除されたのなら、行ってみよう。 2024年6月15日、この日は朝から暑かったが川俣町から飯館村への坂を越えた。 この峠のどこかに美味しい湧き水があったのだが、植物に覆われてしまい、場所が特定できない。当時、同行していた妻方の祖母や叔母も他界してしまっているので幻の湧き水となってしまった。 やがて、飯館村の中心部から右折し、飯樋地区へと入る。ここまでなら過去に幾度か来ている。のどかに農作業をされている地元の皆さんの姿がちらほらと・・・ そんな人影もやがて消えていく。 |
やがて、鬱蒼とした山の中?森の中の薄暗い道へ突入していった。 道幅が極端に狭い。アスファルトの上には枯れた針葉樹の落ち葉が散乱していた。なんにも整備されてないみたい。ガードレールもない。道の脇に落ちたらどうしませう。 結構長時間、ゆっくりと安全運転に徹した。どこまで続くのであろう? なにがあぶくまロマンチック街道だろうか? 僕から言わせれば「あぶくまサスペンス劇場」であった。 原発め!被曝しまくった俺の身体ももうガタガタですよ。 |
飯舘村長泥地区、噂には聴いたことはあったが、人生初突入。そして「いちずく坂峠」?もはや国道ではない。ひでえ大荒れの細い小径?まさに酷道というやつ。 すれ違う車両も皆無でした。ちっともロマンチックじゃありません。画像を撮ろうかとも思ったんですが、僕の過去の経験と実績から絶対に写ってはいけないものが写りそう(恐) ようやく、このデンジャーゾーンを抜け川俣町の山木屋地区に出た。南相馬に住んいた頃、何百回も往復したルートである。ホッ・・・ ダッシュ村のあった津島地区から再びR399(メロンチック街道)に突入・・・ 道路環境は、ずいぶんよくなったが相変わらず人影はない。なんだかツーリングではなく山行をしている気分ぜよ。 やがて、葛尾村に到達。どうだろう。このあたりは過去に通過した記憶がある。いや、渓流釣りに来たなあ・・・ |
時刻は11時ぐらいだった。たまたま道路脇に「石井食堂」の看板あり。少し早いが昼食にするか。 PAに愛機を停め、店内に入ろうとすると関東ナンバーとかなんと他県ナンバーの多きことよ。 石井食堂(双葉郡葛尾村落合西ノ内町9) 被災地の超爆盛りの食堂として、全国ネットで放映された有名店のようだ? 就中、チャーハンとかカレーライスの量がもの凄いらしい。この店に来るためだけに遠方から葛尾村を目指す人も多いそうです。 ちなみに僕がそんな爆盛りのチャーハンやカレーは無理なんで、普通に醤油ラーメンにしました。イリコダシの効いたスープに中縮れの麵がよく絡んでバランスがよく、それなりに美味しかったです。冒頭の画像でした。味噌ラーメンにも興味があったけど、野菜炒めの量が多そうなので辞退しました。 それでも醤油ラーメンの麺の量、通常のラーメンの1.5倍はあったと思う。かなり苦戦しながら箸を漕ぎ、スープを多少残すもほぼ完食。 なにせ、老いぼれたキタノオヤジの食欲は学生時代の30分の1ぐらいなもので。 |
ちなみにたまたま相席になったおねえさんが、オーダーしたチャーハンでやんす。 笑顔で撮影を了承していただきました。しかし、この量は凄まじい。普通盛ですよ。 2.5合はある。プラス百円で大盛にするとご飯が4合になるようだ。象じゃあるまいし、そんな量、一般人が完食できるのだろうか? 一応、お持ち帰り用のパックもあるそうです。 同じ県内だけど、あちこちツーリングしてみるもんだねえ~とつくづく思うなり・・・ |
お腹一杯で石井食堂を出た。店の前には行列ができている。ライダーさんの数も多い。TVの影響って絶大である。 しかし暑いとぼやきつつスロットルをあげた。葛尾村の集落を抜けるとやがて田村市へ到達した。しかし、合併後の田村市の面積は広大だと思う。 ぼーっとしながら、アクセルを握り続けた。道路には狸?イタチ?何匹か車に轢かれた動物が横たわっていた。気の毒に・・・片手で合掌する。 やがて川内村に。懐かしいなあ。震災前以来だ。村営の日帰り温泉施設も復活していた。今度ゆっくり入浴しに来よう! いわき市に入った。道が広くなったり狭くなったり。でも交通量が少ないので走りやすいか。しかし、相変わらず人気がないなあ。上小川地区というらしい。 「ぽつんと一軒家」という番組にこの付近の民家が出ていた記憶があったなんて考えているうちに夏井川渓谷にぶつかる。帰宅するためには、渓流沿いの磐城街道を右折して小野町に向かうしかない。 ただし暑い。キンキンに冷房の効いたサテンで、アイスヒーコーをがぶ飲みしてえ。 だめだ、完全に昭和チックになってきた。 |
夏井川渓谷沿いの磐城街道をひたすら上流へと駆けあがっていく。天気はいいが渓流近くの道は少しひんやりとして心地よかった。 夏井川渓谷を抜け、小野町に入るとやっぱりかなり暑い。小野町は昔からの街なので、もしかしてサテンがあるやも?しかし、時代は令和だ。あるわけがない。 ”ヘイ、彼女、サテンでヒーコーしようぜい♪” もう、こんな昭和のセリフなど、そんなに長くない人生の中で聴くこともあるまい。 若い頃から走り慣れたR349へ右折し、旧船引町~本宮市~大玉村へと抜けた。 冒頭の画像は、大玉町の |
R4バイパスに出た。サテンでアイスヒーコーは無理でしたが、いつもの農村広場の”たまちゃん”で、クリームソーダをいただいてから帰福した。 血糖値が高いキタノオヤジなのに・・・ ちなみに意識して計測してなかったのだが、走行距離は300キロ以上かな? 結構走ったやも? |