西会津ミソラーツー





土湯トンネル前PAにて・・・


2023年6月17日


西会津に味噌ラーメンを食べに行った記録



 天候がすぱっと回復した本日の土曜日。休みの日に晴れるとうれっしいねえ〜(黒板五郎風)

 これは愛機で出撃せねばなるまい。暫し考えて、旨い味噌ラーメンが食べたい。

 旨いミソラーといえば西会津町だ。もう10数年前になるか。大山ドライブインというお店で食べた味噌ラーメンがとても美味しかった。

 西会津町には、大山ドライブインと並んでツートップの呼び声の高い店があるらしい。よし、今日はそちらのお店に突入してみようではないか。





 筆者は基本的に早起きなんです。でも1時間程度軽く走ったり、急な上り坂を登るトレーニングは欠かさない。そして木剣による袈裟切りの素振りを10数分ほど本気でやる。その後、朝粥を食べ、シャワーで身を清める。

 こんなことをやっていたら、また10時近くなってしまったではないか。慌ててゼファー撃。

 今日は暑くなるそうだ。ウエアはメッシュの上下にしたが、念のため長袖のTシャツを下に着込んだ。

 道の駅「つちゆ」で、1回目の休憩。思ったより混んでない。お手洗いを済ませ、長袖シャツを脱いで出発。現時点で23℃ほど、ライジャケの下は半袖で充分だ。

 土湯トンネルを抜け、レークラインの右折地点で工事による片側通行で渋滞、そういえば前回も工事をやっていたと思う。





 やがて、R115からR49へ右折。あとは道なりに進めば西会津町に到達するのだが、若松市内の市街地を抜けるのがめんどい。暑いし。もう、気温は25℃を超えていた。上(高速)を使うか。

 その前に翁島港にて、小用を済ませたい。どうも寄る年波からかお手洗いが近いのう。港には、「はくちょう号」と「かめ号」の両船が停泊していた。本当に良い日和だ。

 磐梯河東ICから、磐越道に乗った。まさにがらがらで寂しいくらいだった。あっという間に西会津町に到達してしまった。
 





 R49から、JR野沢駅方向へ右折する。すると、いやあ、なんとも牧歌的な昭和の雰囲気が漂う商店街ではないか。昭和ペイスト満点ぜよ。なんだか泊りで遊びに来て、夜の街で飲んでみたいなあ。

 なんて考えているうちに「えちご家」到着。案の定、行列ができていた。

 片道、自宅から余裕で100キロ越えです。
もう、新潟との県境も近い。





えちご家(耶麻郡西会津町野沢上原2431-1)

 いわゆるウエイトペーパーにキタノ1名と記入した。30分ぐらい待ったかなあ。ようやく店員さんから名前を呼ばれて、苦手の(足が悪い)座敷の席に着いた。

「相席でもよろしいですか」
 とお姐さんに訊かれたので
『いいですよ』
 と答えると、僕の後ろで待っていた若いライダーさんが対面の席に着いた。

 人の好さそうなライダーさんだったけれども、僕は基本的に見知らぬ方には話しかけない。それが普通だと思うのだが、北海道で同宿になった知らない老人に話しかけなかったら、匿名掲示板に「永久ライダー、顔見知りばかりと固まり一見さんは無視」とか投稿された。爺、うちのHP読んだか知れぬが、筆者に全然関係ないだろう?

 ならぬことはならぬものです。

 僕はシャイ、つまり人見知りだし、妙に馴れ馴れしかったり、変な奴系は絶対に無理なタイプなんです。『会津の三泣き』のDNAが濃厚に受け継がれているようだ。興味のある方は、その『会津の三泣き』で検索されてくだされ。

 それに神奈川の老人ライダーの態度が横暴であまりにもキモかった。顔もヘン?他のお客さん達もかなりドン引きしていた。

 もちろん、ソースカツ丼をオーダーされていた目の前のライダーさんは、良識的な雰囲気が漂っていたし、同じライダーとはいえ他のお客さんという基本的な立ち位置を尊重してくださったようだ。





 オーダーしたのは、当然、味噌チャーシューメン・トッピングバターである。

 メニューは、ラーメンの味噌・醤油・塩をベースにしていた。チャーハン・ソースカツ丼・野菜炒め定食など、バリエーションが豊富である。

 やがて、味噌チャーシューメン・トッピングバターが着丼。

 いやあ〜スープがなみなみだ。一口スープを飲む。予め辛子が入っているのか、大人の味だ。味噌はね、間違いなく会津味噌なんだろうけど、白と赤というだけではなく数種類の味噌がブレンドされていて味が濃い。旨味が強いなあ。またブタガラより、トリガラの旨味の方が強いと思う。麺は中太の縮れ?でスープによく絡んでいた。ほぼ完食し、超腹一杯になった。

 西会津の味噌は、本当に旨いとしっかり胸に刻んだ。相馬味噌も好きです。

 
旨いに決まってっぺよう〜

 ご馳走様でした。すっかり満足して店を出る。ギョエ〜、摂氏30℃です。





 流石に帰路は磐越道を使わずに下道で帰福しよう。柳津〜会津坂下を経て若松市内へ戻ろう。坂下町の市街地を通るので、結構混み合っていた。ずいぶん昔、ゼファーで、逆にこの町を抜けて新潟方面に向けて旅したことがある。結局、能登半島の先端まで到達した遠い記憶だ。

 やがて若松市内へ入った。

 R49を少しショートカットして、県道に入る。磐越西線の踏切で、鉄オタらしき人たちが、カメラを抱えていた。もしかしたら、機関車が通るのかもしれない。数年前、ここいらを走っていたら、蒸機機関車をたまたま目撃した。

 これは、シャッターチャンスだ。

 筆者が子供の頃は、普通に蒸気機関車が磐越西線を走っていた記憶がある。

 もう、半世紀近い忘却の彼方にいきそうな拙い幼少期の僕の記憶だけども・・・

 やがて、やってきた列車は、ただの在来の電車だった。





 若松市街地を避け、会津慈母観音付近へ出た。多分、農免道路というやつを利用してここまで出た(R49)と思われる。

 そして、交通量の少ない中、すぐに猪苗代湖が見えてきた。ここいらにはあんまりPAはないのだが、翁島付近で画像をパシリ。それにしてもこのあたりは湖畔に降りれないので、なんとなく原生林ぽくなっているといつも感じていた。ここでキャンプしたら、さぞ楽しかろうなあ。カヌーじゃないと絶対に無理だけんど。

 なんてアホなことを考えながら、土湯街道へ左折した。まあ、気温が高くてもね、湿度がかなり低いのでツーリングには心地よいかも。





 土湯トンネル手前のPAにて。冒頭の画像もここで撮影した。時刻は、17時近くになってしまった。急いで帰福せねば。このあたりの気温が20℃前後ぐらいまで低下し、心地よかった。

 土湯トンネルPAからの眺めが、筆者の一番のお気に入りである。


 やがて、圧倒的な夕陽から背をあぶられるように、北のサムライが土湯峠を駆け抜けていった。



FIN



記事 北野酔眩



2023.6.18UP




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