北茨城ツーリング







R349、古殿町の名もなきPAにて・・・


2023年5月5日


GWに茨城県高萩市まで日帰りツーリングをした記録



 ネットサーフィンをしているととても美味しそうなとんかつ屋さんの記事を見つけた。茨城県産特選生肉を使用しているとか。

 TM関東甲信越版2011情報によるとロースポークだけを使うとんかつ店だとか。こりゃ、旨いに決まってぺよ。筆者は、ラーメン好きだけど、とんかつにも目がないのだ。

 しかし、場所は茨城県高萩市。福島市内からどんだけ距離があるんだろう?まったく想像に難いげんちょも久々にいぐしかあんめえ。

 今朝は8時台に東北道に乗った。なんでも日中は30℃ぐらいまで上がるらしい。クシタニのメッシュのライジャケ、長袖のインナー、Tシャツを着用したが丁度いい感じかな。ただし、陽射しはかなり強い。気温もどんどん上昇してきた。





 あだたらSAでトイレ休憩をした。混み合ってはいたけんども思ったほどでもなかった。

 郡山JCTから磐越道に乗り換えた。普段よりは交通量が多い気がするが、ぜんぜん許容範囲だ。気候も丁度よいし、快適な走行だった。





 いわきJCTから常磐道上りに進んだ。湯の岳PAにて小休止する。やはり思ったほどは混んでないかな?

 お手洗いを済ませただけですぐに出発した。





 常磐道湯ノ岳PAを出た。あっという間に勿来を過ぎ、ふと気づけばいつの間にやら関東エリアに突入していた。近年、あんまり高速道を利用しなのだが、短時間で移動していく感覚を久々に味わった。

 高萩ICを降りてからは、高萩駅方面にナビ通り進んだ。駅前付近で、お店が至近距離のため案内がストップする。おいおい。暫し、ぐるぐる彷徨った末、ようやくお店の前に到着する。駅から歩いて数分程度の距離だけど、ちょっと奥まった場所なので、見過ごしていたようだ。





カツレツ亭(高萩市春日町2−71)

 とにかく地元で大人気のお店で、お昼前だけど結構席が埋まっていたが、なんとかすぐにテーブル席に座れてラッキーでした。

 TMには、ロースポークだけを扱うトンカツの店と記載されていたが、エビフライとかカツカレーなどもあり、思ったより豊富なメニューだった。

 筆者がオーダーしたのは、お店一押しの「リブロースかつ定食」である。↑画像。どうですこの見事なローストンカツ。衣がサクサクで、お肉がジューシーでモチモチ。ほっぺだ落ぢっちま。

 
旨いに決まってっぺよ〜

 はるばる高萩までやってきた甲斐があった。大好物の脂ギッシュなロース肉を自分ですったゴマ入りソースに合わせながらじっくり堪能した。

 お腹一杯になりました。本当に余は満足じゃ。ご馳走さまでしたと言いながら店を出た。ご飯のお替りもできるそうだが、今の僕は一杯で充分です。

 さて、高萩といえば海岸線が美しいということで有名なのだ。実はね、大河ドラマ「龍馬伝」のOPメインテーマの舞台が桂浜ではなく、ここ高萩の海岸だったそうだ。

 
モドリマーゼ〜♪

 迫力の歌声と同時にあの福山龍馬が、砂浜を駆けまわるシーン。

 ここから海岸まで、そう遠くないはずである。ちょっとひとっ走り行ってみっぺ。





 ほんの数分で海岸線に到着する。高戸海岸というらしい。しかし、ここが龍馬伝OPの砂浜ではないだろう。なんの変哲もない海水浴場だもの。

 一枚、画像を撮影し、すぐに撤収した。帰宅後に調べたら、撮影に使われたのは「赤浜海岸」というところだそうな。TMにも載ってませんでした。

 いつか機会があれば、赤浜海岸を龍馬さんのように駆け回ってみようではないか。でも知らない人に見られたら「あのオンチャン、なにやってんだっぺ」と不審者扱いされそう。

 さて、復路は高速道を使わず延々と下道をモドリマ〜ゼ。北茨城の海岸線の光景を久々に堪能しながら北上するつもりだ。

 R6はぞんがい混んでいた。そして震災以降、防波堤がかさ上げされたようで、昔のようにR6から美しい海岸線は望めなかった。

 やがて、福島県に入るとで〜んと勿来海水浴場が広がっていた。子供の頃、何度かここに海水浴にきた記憶がある。もちろん、この時期、泳いでいる人は皆無だが。それに海沿いのルートだけに少し肌寒い。内陸部とくらべ7,8℃くらい低いのではなかろうか。

 勿来からR6バイパスへ右折せずに旧道を進んだ。R289に左折し、阿武隈高原突破ルートで帰福するのだ。





 R289に左折した。ここから鮫川村までのルートは初走行になると思う。このあたりで、タンクバッグのTMを関東甲信越から東北に差し替えた。

 R289に入ると有名な大きな工場が2つあった。ここを過ぎると川部という集落に入る。このあたりから牧歌的な光景が続く。

 海の見えるダム、四時ダム。ここは確かモトクロスの施設があると聞いたとがあった。遠い記憶なので確信はないけれども。

 田人という地名になった。とある職場でとなりの席の同僚(素敵な女性)が田人出身と言っていた。とても気が合い、空いている時間には色々なお話しをさせてもらい楽しかった。

 田人町って、このあたりだったんだ。正確には、ここから県道へ右折すると集落がある(TMを見ると)。農家民宿が点在するらしい。

 また、周囲に林道が無数にあるようだ。ダート天国かもね。このあたりの住所はいわき市田人町旅人(たびうと)という。生きていくことは旅することだ。川の流れのように。なんと素敵な地名なのだろう。

 ただ、このあたりにバス停がなかった。もちろん鉄道などもない。交通機関はどうされているのだろうか。

 さらに進むとトンネルがあり、根室トンネルと標記してあった。まあ、たまたまなんだろうけど、少し驚いた。

 ここで重大なルートミスをしてしまった。R349へ右折して古殿町へ向かえばよいのにR289を直進し、塙町、棚倉町まで出てしまう。ナビがなにも発信しないもんだから何も考えずにボーっと走って棚倉町を縦断し終える頃、異変に気付いたのだ。

 ナビからすれば、白河や須賀川まで無難に案内し、少しでも早くR4バイパスまで誘導したかった。ところが筆者は阿武隈高原突破ルートを走るつもりだった。

 思惑がまったく違うもんだから、筆者からすればとんでもない地点に着てしまったのだ。それでも筆者は須賀川に出たくない。飽くまでも山中のルートに拘りたい。結局、棚倉町内の外れから、県道棚倉鮫川線で山中を大きく迂回しながら鮫川村のR349に戻る。

 凄いロスタイム。やっぱりナビだよりの走行はだめだ。時々、TMで確認したり修正しないとえらいに目に遭うのう。普通にR6バイパスを北上していれば今頃、南相馬に入っていたやもしれぬ。まあでもいい経験になったと思おう。ぞんがいポジティブな北のサムライであった。

 気を取り直してR349をどんどん進んだ。古殿町の道の駅でお手洗い休憩をする。しかし僕は、食事とトイレと給油以外には、ほとんど休憩をとらない。以前にも書いたこともあるが、煙草を吸わなくなってから、特に休まなくても平気なのだ。もちろん手とか尻が痛くなることもあるけど、休まなくてもOK牧場です。なんか無の境地に入ったりもしていた。

 休憩を終え、R349を進んでいるといわき市上三坂という標識があった。またいわきに入ったのか?どんだけいわき市って広大なのだ。いわきという名のお釈迦様の掌の上を走り回っている悟空みたい。





 R49を横切り、ようやく旧小野町に入る。そして黙然と船引も駆けぬけて、二本松市東和地区の道の駅まで到達し、トイレ休憩。またも無の境地に入っていたやも知れない。時間を見ると17時半。帰福するのは18時を過ぎると思う。

 周囲が薄暗くなりかけた頃、ようやく自宅に着いた。

 8時台に自宅を出発し、帰還予定時刻18時。そのうち8時間はスロットルをあげ続けていたことになる。近年、とみに体力が落ちている。ただし、二輪に跨っている時の自分の持久力は異常だ。もとい、白眉である。ライダー歴43年目の筆者は、ツーリング中に夢想無念の領域に達していると思われる。ただの老化現象ともいえる。

 もう、喉の中がカラカラぜよ。帰宅したらすぐにビールをしこたま飲もう。

 
間もなく自宅で酒が飲めっぺよ♪

 酒が飲めっぺ酒が飲めっぺ酒が飲めっぺよ♪


 素朴な北のサムライは、北茨城と北海道が大好きなだけの単純な野郎なんです。

 でも単純な旅が至高だと思います。

 総走行距離360km



FIN



記事 北野酔眩



2023.6.7UP



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