米沢ミソラーツー







 米沢までミソラーを食べに行こうとふと思い、東北中央道の無料区間、大笹生~米沢間を利用した。

 天気はどんよりと曇っていた。今にも降り出しそうな冬空である。そして寒い。気温はおおよそ10~12℃あたりだった。

 今回、新調したコミネの防寒パンツを履いてみたら、これはかなり温かい。見た目も悪くないし、各所にパットも装備されているなど安全面も考慮され、とても履きやすい。これはヒットだろう。今回は、画像を撮らなかったが、次回は撮影したいと思う。

 それにしても福島~米沢間の東北中央道、無料なのはありがたいがトンネルばっかしでなんの情緒も風情もないのう。無料区間を一つ過ぎ、高畠南陽ICで高速を降りた。

 食べたいミソラーは、正確には米沢ではなく、南陽市赤湯温泉の龍上海の辛子味噌ラーメンなのだ。まあ、音に聞こえし超有名店である。

 しかし、ナビ通り走っているのだが、あまりにも細かい路地過ぎて目的地が絞れない。といより目的地のまわりをぐるぐる走っていたようだ。まあ、でもようやく辿り着けたのだが・・・

 
本日休業の張り紙が・・・

 が~ん が~ん が~ん ここまで来て、ナンンタルチア~♪





 金ちゃんラーメン高畠店(山形県東置賜郡高畠町福沢西町1562-2)

 致し方ないので、R13に入り、福島方面に機首を向けた。

 高畠町付近を走っていると「金ちゃんラーメン」の看板が目に張ったのでござるよ。ここで、昼食をとろう。もう、僕の腹はミソラーモード全開なのだ。

 ただ、人気店らしくかなり混み合っていた。

 店員さんから、空いているところにどうぞと言われたが、ライダーブーツを脱いで座敷に座るのがとても苦痛だ。実は、抗癌治療の後遺症で、かなり足を痛めている。ライダーブーツを脱ぐのも一苦労だし、畳に座るのがとても難儀だ。

 足の爪は全部抜けたし、皮膚はぼろぼろだし、常に手足がしびれている状態が、続いていて、ずっと改善しないのだ。本当は、長時間のツーリングなどしている場合じゃないのかもしれないが、このまま座して朽ち果てていくなど、北のサムライの矜持が赦さない。

 おっと・・・暫し待って、カウンター席に着いた。

 味噌チャーシューメンをオーダーした。着丼したミソラーは、ガーリックの香がいい具合に漂うスープである。レンゲに辛子味噌が添えてあるのが嬉しい。

 米沢ラーメンらしく見た目より、濃くない。むしろあっさりしていて食べやすい。でももうひとつトリガラやブタガラのパンチが効いていると、さらに完璧な味に仕上がる気がした。飽くまで、個人的な嗜好ではあるが。

 麵は自家製なのかな?中細の縮れ麵でとてもよい歯応えであった。なんて考えながらほぼ完食する。ご馳走さんでした。

 外に出ると小雨が降っていた。「秋雨じゃ、濡れていこう~」

 実は、筆者の防寒装備は防水でもあるので、ご安心ください。なんて、毎年書いているような気がする。





 R13の高畠町を走っていると、ゼファーの総走行距離が90000キロ丁度となった。1992年からゼファーに乗り始め、以来30年以上経過している。

 当初はまだ20代の若造だったと顧みるとかなり感慨深い。地球約2周分ぐらい走行したか?思えば遠くにきたもんだ。





 帰路は高速道路に乗らないで帰福することにした。上記画像は、万世大路記念碑公園にて。

 まだまだ紅葉が美しいのだが、東北中央道の米沢~福島大笹生の無料区間の影響で栗子峠は、ガラガラであった。こんなに風光明媚なスポットなのにもったいなあと思うなり。





 米沢スキー場を通過。南相馬在住の頃、同僚とよく滑りにきた記憶があるがとても閑散としていた。冬になれば復活するんだろうか?

 栗子トンネル通過。福島市に入る。栗子スキー場、昔よくナイタースキーに来たものだ。そして帰りがけに立ち寄った、鉄平ラーメンが冷えた身体にぴったんこでとても旨かった。でももうどちらもやってない。

 やがて、フルーツラインに出る農免道路に右折する。スカイピアなど有名な施設も途中にあるのだが、すれ違う車がほとんどないほど閑散としていた。

 空は、雨雲で暗いけど、遅い紅葉が素晴らしいと思いつつ、ワインディングをクリアしていく。そして民家もなにもないが、ひとり黙々と駆け抜け、やがてフルーツラインへ到達し、後は道なりに帰宅すると、また小雨が降り出した。

 9万キロ走行も達成したし、もう、冬のオフシーズンだ。あとはまた次のシーズンになったら、ぞんぶんに走りまくろう!

 
うっそ~

 雪が降らない限り、今年もまだまだしぶとく愛機に乗るぜよ!

 それでは今宵はこの辺でオヒラキということで・・・

 いい夢見ろよ!



FIN



記事 北野酔眩



2022.11.13UP




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