とにかく筆者は完食した。おかちゃんとひとつずつマユミさんの唐揚げを援護射撃した。おかちゃん完食。マユミさんもなんとかクリア。もう、しばらく動きたくないぐらい苦しい戦いだったし、筆者ももう若い頃とは、人種が違っていたことを再認識した次第である。

「キタノさん、また来てねえ」
『多分、もう俺には無理かも知れない』
 と、応えたかどうかは定かでない。

 とりあえず、ふらふらになりながらも知人の従業員に見送られて店を出た。

 ここで、栃木に帰るおかちゃんとマユミさんとはお別れだ。お世話になりました。挨拶を済ませ、すぐ近くの東北道郡山ICから高速に乗った。

 なんだか腹の具合がよくない。やはり食べ過ぎのようだ。小用をしたくなり、いつもの安達太良SAへ立ち寄る。この東北道最大規模のSAはやはり激混みであるが、一番落ち着くスポットだ。

 実は、ここの売店のパンが美味しい。パン好きの妻へ土産を買った。筆者はコーヒーのみ購入。雨は、綺麗にあがっていた。ストレートのコーヒーを飲み干し、画像を1枚撮影。それが下の画像である。

 数分後、ゼファーイレブンは、サイクロンから低音で抜群の吹きあがりを見せながら、東北道を北上していた。

 北のサムライは、以後、3日ほど食傷気味で胃がもたれたことも内緒だ。