会津エリアのグルメ



 会津地方といえば日本三大ラーメンのひとつ喜多方ラーメンを含む非常に広大なエリア。山深く、同じ県内にありながら首都圏に出るより時間がかかる地域もある。ツーリングルートとしても走り応えのあるポイントが多い。



中華料理萬来軒鶴賀店本店(会津若松市鶴賀町2-20)

 R49沿いで、お店の前を何度も通過しているが、利用するのは初めてだ。どうやら、地元密着型のお店のようで、常連さんが多い気がする。オーダーしたのは「豚肉細切りチャーハン」。豚肉とピーマンのあんかけが旨し。そしてチャーハンのボリュームも充分だし、パラパラしていて本当に美味しかった。「スタミナ餃子」なるものもオーダーしてみたが、こちらも肉汁たっぷりで本当にジューシーなお味である。存分に中華を喰らった。ゴチになりました。
喬邑(喜多方市山都町中石打場3261‐3)

 オーダーしたのは、「天もりそば」だ。粗挽き十割蕎麦なのだが、このコシが凄い。「会津のかおり」という品種である。今まで食べていた蕎麦はなんだったのだろうかというぐらいの素晴らしい歯応えだった。流石、蕎麦の聖地、山都の手打ちである。天ぷらのボリューミーさもお見事である。大きな海老天2つ。野菜系の天ぷら、あとお魚、多分マス系の天ぷらなど充実のラインナップであった。こんにゃくの刺身など、いくつか小鉢もついてきた。ラーメン好きの筆者だが、旧山都町の新蕎麦は天下一品だと確信した。
すみれ食堂(会津若松市城前9-53)

 運ばれてきたソースカツに唖然とする。あまりにも凄いボリュームであった。この恐るべきカツの固まりが重なっている光景は驚異的だった・・・サクサクのカツに甘じょっぱいソースがよく絡む。実に旨し。ガツガツと食べる。別皿によそられたキャベツはなに?小鉢もいくつかついて、本当にお腹いっぱいになる。1週間分の昼食の料だ。次は、ハーフソースカツ丼にしようと秘かに思う。
レストラン白鳥(耶麻郡猪苗代町天神浜入口)

 ウエートレスのお姐さんお勧めのランチステーキにしてみた。400グラムとかもあったが、絶対に無理なので300グラムをオーダーした。ジュワーと焼ける音を立てながら、サーロインステーキがやってきた。やっぱり
凄いボリュームだ。柔らかくて非常に食べ応えあり。ソースが肉によく絡んでいい味が出ている。しっ、しかし、食べても食べても減らない。本当に完食できるのだろうか?ご飯はおかわりOKだそうだが、冗談じゃない。なんとかお肉を制圧しないと。ひたすらナイフとフォークで格闘を続け、どうにか完食。超腹一杯になり満足しました。
めだかのがっこ(耶麻郡北塩原村大字檜原字道前原1131-54)

 廃校となった檜原小中学校の木造校舎を利用した食堂だった。かなりレトロな雰囲気が漂う店内である。校歌とかも掲示してあり、もしも僕の母校なら泣いてしまうかも?さて、山塩ラーメンなのだが、現在は裏磐梯周辺にあちこちに幟が立っているけど、今回はこちらのお店に立ち寄ってみました。山塩ラーメンのお味は、しっかりとトリガラのダシが効いた、あっさりスープだった。温泉水を焚いて作った希少な塩で、ミネラルたっぷりである。麵は、中細の縮れで喜多方ラーメン風であった。トリのチャーシュー、インゲンマメ、メンマ、ぞんがいよいコクがでている小エビなど、随所に工夫が感じられた。

玄(喜多方市小田付道下)

 僕がオーダーしたのは、チャーシューメンです。わりと短時間で運ばれてきた。まずはスープを一口。トリガラ・ブタガラ、あと魚介系のダシがよく効いている。この味は、間違いなく基本に忠実な喜多方ラーメンベースのスープだと感じた。後で調べると、アゴ(トビウオ)の出汁を使うなど、こだわりも見られる。麺は、中太縮れの典型的な喜多方の麺。チャーシューは柔らかくて味わい深いモノがあった。総じて美味しくて満足の一杯でした。このあたりは、坂内、阿部、まことなど喜多方ラーメン最強レベルのお店が至近距離なのだが、常連さんも多い実力店らしい。

レストラン白鳥(耶麻郡猪苗代町中小松菖蒲谷地)

 猪苗代湖天神浜近くの洋食屋さんです。以前に一度来ていると思うんですが、久々の訪問でした。ここはやっぱり『ポークの味噌焼セット』しかないと思いました。こんがりと焼かれたジューシーなポークソテーの上に旨味たっぷりの味噌ダレがドバッとかけられている。ナイフで一口サイズに切り分けて、ガブッ!この歯ごたえがたまりませぬなあ・・・ライスがお替りできるのが嬉しいねえ。普段、あんまりご飯は食べないんだけれどもお肉と合わせて食べたいので珍しくお替りしました。そして、あっという間に完食。非常に美味でした。また来ます。ちなみに他のお客さんがオーダーしていた会津牛のステーキもたまらなく旨そうでした。 
ブログ記事
まんさく農園食堂(耶麻郡猪苗代町大字若宮中ノ原)

 ここの焼き味噌にぎりが絶品だ。会津味噌って実に美味い。身体が冷えているので、けんちん汁もオーダーする。本当に身も心も暖まる逸品だ。具にたくさんのキノコが入っている。アミタケ・ブナシメジ・クリタケ等々。若い頃、今は亡き義父からある程度キノコ採りは仕込まれていたのでこのぐらいはわかる。
漬物のサービスが嬉しい。もちろんキノコや自家製野菜、辛子漬け、山の幸などのお土産類も充実している。 ブログ記事
上海(喜多方市字2丁目)

 トンコツの中でも新鮮なゲンコツにこだわり、あっさりだけど旨味満点のスープが光る老舗の味だ。余計なものは使わない、ストレートで丁寧な仕込みが彷彿としてくる。そして、女将さんが塩分や脂にまで細やかに配慮している。もしかしたら、喜多方ラーメンの正統派の味を現代に継承しているお店かもしれない。この店に来たのは平成元年以来、実に27年ぶりだった。当時の職場の同僚のひとりが喜多方出身だったので、こちらのお店を案内していただいた。その頃の従業員さんは、全員女性であった。
蔵一番やまぐち(喜多方市字緑町)

 見た目、普通のシンプル喜多方ラーメンなのだが、スープを一口、これはエビのダシも効いている。あっさりだけど、鳥ガラの風味も加わり、実に旨味のあるスープだ。元製麺屋だったらしく、太めの麺も歯ごたえ抜群であった。柔らかいチャーシューも懐かしい感じである。併設のパン屋さんも有名みたい。
あべ食堂(喜多方市緑町)

 オーダーしたのは、中華そば大盛。さらに裏メニューの『脂多め』でにする。すると背脂たっぷりで白濁したスープの中華そばが運ばれてきた。スープを一口、豚ガラ+抑えめの煮干しのコラボが絶妙のハーモニーを醸し出している。これは美味しい。スープの旨味というか、ツルツル麺とのバランスというか、ぼくの味覚で判断すると”あべ食堂”の中華そばの味が喜多方ラーメン最強のような気がした。
大三元(喜多方市東桜ガ丘)

 喜多方で味噌ラーメンといえば『大三元』だ。もちろんオーダーしたのは『味噌チャーシューメン』である。運ばれてきたスープを一口、熟成した自家製味噌に野菜のこぼれ汁、ニンニク、生姜、マル秘の食材が加わるとても深い味わいだ。太麺とバラ肉チャーシューも味噌のスープによく絡む。結構、ボリューミーだったけれど、ほぼスープまで完食した。なんか癖になりそうなミソラーであった。
坂内食堂(喜多方市細田)

 17年ぶりに『肉そば』でも食べてみよう。店内は混雑していたが、ぞんがい早く肉そばが運ばれてきた。バラ肉を醤油で煮込んでいるそうだが、脂がうまくスープに溶けて、絶妙の味に仕上がる。なんとなくスパイシーなのだ。醤油が少し効いているが、やはり塩味なんだろうなあ。本当は、開店時刻の朝7時が一番旨いと言われている。食べ終えて外に出るころには行列が出来ていた。
道の駅『裏磐梯』(耶麻郡北塩原村)

 実は、ここの売店のモナカに盛られた”ソバソフト”がぞんがい美味いのだ。蕎麦の黒い粒々が浮かんでいて、チョコスプレーがいい具合にかけられていた。蕎麦の少しほろ苦い香がバニラによく馴染んでいる。まさに青春の味だ。
 
源来軒(喜多方市一本木上)

 JR喜多方駅近く。ここは喜多方ラーメン元祖のお店です。麺とスープとバランスがよく、基本的に美味しいと思う。大盛をオーダーすると丼の大きさが倍増するぐらい巨大になった。丁寧に仕込んだスープは最後の一滴まで飲み干せる。
はせ川食堂(喜多方市松山町)

 個人的に一番好きな喜多方ラーメン店である。チャーシューのボリュームが素晴らしい。コクのあるスープの旨さといったら至高の味だ。近年は行列になるほどの絶大な人気だが一度は食べる価値あり。
 
  こうへい(喜多方市字沼田)

 評判の漆黒ラーメンを堪能する。スープの色は真っ黒だが、ぞんがいあっさりしていた。ピリ辛でなかなか美味い。お店の方も親切で感じがよかった。値段も安いし。また来よう。あっ、そうそう、半チャーハン150円は絶対にお薦めです。餃子も美味そうでした。
仲島精肉店(南会津郡南会津町田島)

 こちらのラムの旨さといったら、あり得ないぐらいの絶品でした。旧田島町の市街地、R121沿い(東邦銀行の脇ぐらい)にあります。お肉が柔らかくて、タレが美味しい。近くを通過する際は必ず購入している。
 
  小西食堂(耶麻郡猪苗代町中ノ沢温泉)

 昭和12年創業の老舗。普通の食堂なのでメニューの種類は多い。就中、有名なのは激辛の地獄ラーメンなり。真っ赤なスープにビビるが、ぞんがいスイスイと完食できた。辛党な人にお勧め。スタミナラーメンも人気があるらしい。 
古川農園(会津若松市河東町)

 営業時間は11時~14時までのランチ営業だ。手打ち麺もあるけど、今回は普通の麺で”肉そば大盛”をオーダーしてみた。どうです、このチャーシューの量。美味しそうなスープの香も漂っている。麺は中太で縮れている。歯ごたえ充分。スープはあっさりとしているがコクが強い。おそらく魚介と鶏・豚のガラがブレンドされたスープなのだろう。モンクなしの旨さである。チャーシューは適度に脂がのっていて、これまた懐かしくて美味しい。
 
  大山ドライブイン(耶麻郡西会津町野沢)

 麺類から定食まで、幅広くやっている地元密着の食堂だと思う。職場に西会津出身の方がおり、ここの味噌ラーメンが絶品だと訊いていたので、本日、訪問した次第です。流石に福島市内の自宅から、ほぼ新潟との県境までやってくるのは遠かった。それでもこちらの味噌ラーメンを食べにくる価値はあると思う。濃厚な自家製味噌をベースにふんだんに野菜の旨味が滲み出ている。麺は中細縮れで野菜によく絡む。手作り感ありきの自然体の味噌スープには昔懐かしいいにしえのミソラーの味が濃厚に漂っていた。
伊藤食堂(喜多方市字1丁目)

 喜多方ラーメン専門の店というより、地元の人が通う普通の食堂という感じだった。メニューもカツ丼とかカレーとか一般的なメニューである。ぼくはチャーシューメンをオーダーした。麺は典型的な喜多方ラーメンの縮れ系だ。スープはあっさりのガラ系でとても美味しかった。チャーシューもコリコリと歯応えのあるばら肉がたくさん乗っており、酒のツマミにしたいぐらいだった。喜多方ラーメンを堪能し、猪苗代方面から土湯街道に入り、帰福した。



つづく



HOME