2016年5年2日〜3日



茂庭広瀬公園キャンプ場(福島市飯坂町広瀬)にて







 心身ともに疲れ果てているので、GWだからどこいこうとか深く考えてなかった。そういえば昨年のGW5連休のうち、4日間は出張で潰れ無念だった。

 よし、今回は奥羽山脈を縦断するようなキャンツーを久々に敢行しようか。家人に何日かさすらってくるよというと、明日の晩から天気が崩れるよといわれる。

『ふふふ、この俺を誰だと思っているのだ。北の大地を震撼させた北のサムライだぜ!』
「なによそれ」
 あっさりかわされて、颯爽というより、とぼとぼと出発した。

 日暮れの頃、茂庭広瀬公園キャンプ場に到着した。というわけで、出発したのが遅いのでここまでしか到達できませんでした。しかし、巨大ダムの壁の迫力は圧巻であった。





 茂庭広瀬公園キャンプ場、ダムの壁の眺望、広大な芝のサイト、綺麗な水洗のお手洗い、そして無料。あまりにも素晴らしい環境だと思う。

 しかし、福島も舟津浜といい、あだたら高原といい、ぞんがい無料のキャンプ場が多い。そして、ほとんど温泉に隣接していた。

 テントやタープを張り終え、愛機の計器付近にもシートを張った。過去のツーリングの経験から、マシン防御の都合上、これはやっておいた方がいい。




 夕食は、焼きそばを炒めたけれども少し量が多過ぎる。ビールもしんどくなってきた。

 次第に気温も冷え込んできたので、湯を沸かしてウイスキーのお湯割りにした。身体が暖まって実に美味しい。

 ラジオからは、いい具合にHBCが流れている。具体的には忘却したけど、道内、札幌の様子が流れていた。

 そして、結構ペロペロにヨッパライダーになりほぼ記憶がなくなる。

 昔、macさん、キャロットさん、筆者の3人で共同購入した舶来の羽毛シュラフに入った。何時だか覚えていないけれど。

 でも本当にポカポカ気分で心地よし。

 夢も見ないぐらい爆睡しました。 





 翌朝は、それなりに早く目覚めたのだけれども、曇っているし、なんだか寒い。

 コーヒーを沸かし、カレーパンを食べ簡単な朝食とした。

 一応、アライのエアライズU(テント)とスノピのペンタ(タープ)です。この組み合わせが、軽量ですごしやすい野営空間かなと個人的には思っている。

 すべての撤収作業と過積載気味のパッキングを完了し、騎馬民族の移動だ。

 茂庭っ湖を抜けて、高畠〜七ヶ宿〜宮城蔵王、そして長駆『田沢湖』ぐらいを照準にするか。まさに奥羽山脈縦走という壮大なスケールだ。

 ところが・・・

 摺上川ダムを過ぎたあたりで、冬期通行止めになっていた。もう、どう考えてもこのあたりで雪で通行止めになるはずないべさあ〜

 筆者の中で、かなり、いやガタガタと音を立てながら士気が崩れ落ちてゆく。





 というわけで、R399で七ヶ宿方面へ向かう予定が通行止めで、無念のUターンとなった。これからどうしよう?予定を真逆に変更して南下しようかいな?

 いずれにしてもお天気が下り坂なのは間違いない。まあ、温泉にでも浸かりながら検討しよう。先ほど撤収した幕営地に隣接した”もにわの湯”に入ったらうまい具合に開業時間だった。

 もにわの湯(福島市飯坂町茂庭)





何年も前から、こちらの日帰り温泉施設の存在は存じ上げていたけれども実際に利用するのはお初だった。

 館内はバリアフリーが配慮されているので、ご年配の方などにも優しい設計になっていた。





 ガラス張りの内湯と茂庭の自然石を利用した露天風呂で、ぞんぶんに四季の変化を楽しめる内容だ。少し熱めに感じたが、いい湯だと思う。加熱しているかも?

 入浴休憩250円 入浴時間9:00〜21:00

 無休だけど、本年5月下旬から7月いっぱいぐらいまで改装工事のため休業。

 石鹸やシャンプーなどはご持参されてください。泉質:単純温泉 湯温:40.2℃ 効能:切り傷、火傷、神経痛、筋肉痛ほか。満身創痍の筆者にはぴったりだと思った。

 ぞんぶんに朝風呂を堪能したけど、湯上がりもポカポカして眠たくなった。なんだか、家に帰って爆睡したくなってきたのは内緒だ。でも利用した無料キャンプ場に隣接して、これだけの日帰り温泉施設が存在するなんて、なんて素敵なことなのだろう。





 もにわの湯で、すっかりと温泉を堪能し、ゼファーでふらふらと南下していた。すると、ずいぶん久しぶりに伊達屋の店先手前の信号に捕まった。まだ時間は10時45分だ。人気店だけど、そんなに時間がかからなくても美味しいラーメンにありつけるやもしれぬ。

 伊達屋(福島市南沢又)





 筆者の考えが甘かった。開店前なのに凄い行列である。もちろん地元の方ばかりではない。いわきナンバーのチョッパーライダー集団の数もハンパではない。

 結局、ラーメンにありつけたのは12時15分。なんと1時間半も並んでしまった。オーダーしたのは、”塩チャーシューメン”+バタートッピング。塩は沖縄塩、バターは北海道バターを使用している。この店を利用したのは3度目だけれども本当に旨かった。

 麺は中麺ストレート、鳥がらや魚介のダシがよく効いていて完成度が非常に高いと思う。接客も丁寧だし、これは行列の出来るラーメン屋さんになるわけだ。

 すっかり満足して店を出るとまだまだ行列が繋がっている。なんか行列の人々の注目の中、キャンプ道具満載で過積載のゼファーが渋滞気味の道路の間隙を縫って右折する。

 道が狭いところを右側に倒しこんでアクセルをあげたら、後輪が少しスピンした。ぼくからすれば、なんの問題もない出来事なんだが、「おおー凄い」と少し歓声があがった。

 全体的にライディングテクニックというやつは落ちているが、こんなどうでもいいビックマシンの小手先だけの操作は、まったく若い頃と変わらなかったりする。なんのメリットもないけれども。

 朝からいい温泉に入り、お昼は美味しい塩ラーメンを満喫し、今のところは天気もよし。

 いったん自宅へ戻り、小休止するつもりだったのだが、あまりの眠気と美味しいラーメンの満腹感から夕方まで爆睡してしまった。

 そして、そのままGW2016のキャンツーは終了となった(おい!)

 だって、夜から暴風雨になったんだもの(弱い)



FIN



記事 北野一機



2016年5月吉日UP



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